引用元:産経新聞
大阪マラソンは22日、大阪府庁前から大阪城公園までの42・195キロで行われ、男子は2024年大会覇者の平林清澄(きよと)(ロジスティード)が2時間6分14秒で日本人トップの5位に入った。28年ロサンゼルス五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(27年10月)の出場権を獲得した。
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23歳の平林にとって、目からうろこが落ちるようなレースだった。同学年の吉田響(サンベルクス)が日本記録更新ペースで大逃げを図った。37キロ付近でようやく吉田を抜いて日本人トップの5位でゴール。MGC切符を獲得し、「まずは一安心」と汗をぬぐった。
8キロ手前、先頭集団から早くも吉田が飛び出した。並走する選手から「いきましたね」と声をかけられ、気づいた。「あれ、いないじゃんって…。予想の上をいく走りだった」。自身は31キロ付近で集団から抜け出して前を追い、2年ぶりの自己ベストにつなげた。
24年、国学院大3年時にこの大会で初マラソン日本最高記録(当時)をマーク。ただ、25年に別府大分で失速レースを経験した後は「冬眠状態だった」と振り返る。社会人になって一人暮らしに環境が変わり、「マットレスと段ボールしかない部屋で2カ月過ごした。人生初のパーマもかけた」。気持ちが前に向かない時期が続いた。
そんな中で迎えたこの日のレース。吉田の走りに大いに刺激を受けた。「日本でもタイムを狙う選手が増えている。僕も海外レースに挑戦したい」。最後は「そろそろ目覚めかな」と笑った。(丸山和郎)


