【番記者メモ】佐藤早也伽、ポーカーフェースの裏側にある勝利への執念【名古屋ウィメンズ】

引用元:中日スポーツ
【番記者メモ】佐藤早也伽、ポーカーフェースの裏側にある勝利への執念【名古屋ウィメンズ】

◇8日 名古屋ウィメンズマラソン(バンテリンドームナゴヤを発着点とする42・195キロ)

 佐藤早也伽(31)=積水化学=が2秒差の2時間21分56秒で、昨年に続き2位となった。昨年優勝のシェイラ・チェプキルイ(ケニア)が2時間21分54秒で連覇を飾った。

【番記者メモ】

 2020年3月。名古屋での初マラソンを前に、佐藤が取材に応じた。なかなか言葉が続かない。おっとりとした雰囲気に記者は戸惑ったが、数日後、佐藤は2時間23分台で走り、新人賞を獲得して周囲を驚かせた。

 あれから6年。野口監督は「(佐藤が)何を考えているかわからないときは、めちゃくちゃある」とぶっちゃける。だが練習では、強い意志とストイックさを見せるという。提示された幅のある設定タイムから、自ら速い方を選択し、己を追い込んできた。

 迎えた今大会。終盤まで優勝争いを繰り広げた姿は、普段の佐藤からは良い意味で裏切られるかのような、勝利への執念に満ちていた。走りは何よりも雄弁だった。

 レース後はいつものように眉尻を下げて笑い、次戦の選択については「じっくり考えたい」と語るにとどめた。ポーカーフェースの裏側で、次はいったいどんな走りを見せてくれるのだろうか。 (広瀬美咲)