「箱根史上最高ランナー」に託し大逆転 黒田朝日、衝撃の区間新で青学大往路V

引用元:産経新聞

第102回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日、東京・大手町から神奈川県箱根町までの5区間107・5キロに関東の20校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが参加して行われ、青学大が5時間18分8秒の新記録で3年連続8度目の往路優勝を果たした。

大胆采配に応えた。山上りの5区に当日変更で投入された青学大の黒田が首位と3分24秒という大差をはねのけ、往路優勝に導いた。従来の記録を2分近く縮める衝撃の区間新記録。「もう声を大にして言いたい。僕が『真・山の神』です」と絶叫した。

快調に飛ばし、5位から次々と順位を上げた。首位から2位に後退した中大を13・6キロ地点でかわし、標高約874メートルの最高到達点にたどり着いた頃には先頭を走る早大の背中をはっきりと捉えた。

「抜いたら1位じゃないか? ここまで来たら優勝するしかない」

時計もつけず自身の感覚を信じて走る天才肌は、19・2キロ付近の下り坂で一気に前に出た。

2区か5区か-。黒田の動向は、各大学から注目を集めていた。実は1年時には5区候補だったが、故障で出走できなかった。原晋監督は他の選手の調子を見極めた上で、10日ほど前に最もタイム差がつけられるこの区間を託すことを決めた。

誰も想像しえなかった1時間7分台。5区の歴代スターと並べて「何代目」と称することすらはばかられる異次元の走りで、1区16位と出遅れたレースの形勢を一人で変えた。原監督は「どの駅伝でも確実に120%で走ってくれる。箱根駅伝の歴史上一番のランナーだ」とほおを緩ませた。(石原颯)