東海大陸上部は8日、神奈川・湘南キャンパス陸上競技場で2026年度の新体制に関する記者会見を開いた。高野進短距離ブロック監督の後任として、男子400メートル前日本記録保持者の佐藤拳太郎(富士通)が新コーチに着任し、「現場から競技者として、そして教師としての二つの視点から、今の私の立場でしかなしえないコーチング活動を展開できれば」と意気込んだ。
佐藤は23年の世界選手権ブダペスト大会で高野氏が保持していた日本記録を32年ぶりに更新。昨秋の世界選手権東京大会で中島佑気ジョセフ(富士通)が日本新記録(44秒44)を出して佐藤が歴代2位、高野氏が歴代3位になったが、400メートルの第一人者として「私も後1年で退職になる。大学の研究の引き継ぎ、授業の引継ぎ、短距離の学生の指導を彼に委ねる。歴代2、3位ですから申し分ないと思っている」と高野氏。佐藤は指導者を志していたところに24年秋に高野監督から話を持ちかけられたとことを明かし、「自分のことを運だけ野郎だと思っている」と謙遜した。
今後は富士通所属選手として競技を続け、同社で業務を続けながら東海大でコーチングをし、東海大スポーツ学科の特任助教として授業を受け持ちながら学生とともに鍛えていく。「四足のわらじではないがいろいろやらせていただいている。その環境に身を置かせて頂いて感謝している」と佐藤。現在は早大の招へい研究員も兼ね、博士号取得を目指している。
今月11日の出雲陸上は男子300メートルに出場予定。5月2~3日には27年の世界選手権北京大会の出場権がかかる世界リレー(ボツワナ)も控える。「昨今1600メートルリレーもタイム向上が激しく、五輪だと2分55秒ないとメダルが取れない時代に到達した。まだまだ日本チームとしてはそこに到達するのに3秒足りていない(日本記録は2分58秒33)。各個人が速くならなければいけない」と佐藤。「昨年、中島選手が壁を破ってくれて、(男子400メートルで)高野先生以来となる入賞を果たした。そのジョセフ選手の後を追うだけでなく追い越せるようにして、切磋琢磨して(リレーで)2分55秒の記録を現役中に出す。私自身44秒では足りない。日本人選手初の43秒となれるようにしたい」と力を込めた。
佐藤拳太郎、東海大短距離ブロック新コーチ就任「四足のわらじで」/陸上
引用元:サンケイスポーツ


