マラソン初挑戦の矢田みくにが2時間20分切りの好タイムで日本人最高位の4位入賞、優勝はウガンダのチェサンに

マラソン初挑戦の矢田みくにが2時間20分切りの好タイムで日本人最高位の4位入賞、優勝はウガンダのチェサンに

今年9月に開催のアジア競技大会、そして2年後のロサンゼルス五輪の代表選考レースも兼ねる「第45回 大阪国際女子マラソン」が2026年1月25日(日)に大阪市内で開催され、ウガンダのステラ・チェサンが初優勝を果たした。

昨年世界陸上に10000m日本代表として出場し、今大会がマラソン初挑戦となる矢田みくには終盤まで先頭集団を引っ張り続ける走りを見せて日本人トップの4位でフィニッシュ、国内レースでは日本人2人目となる2時間20分を切る2時間19分57秒の好タイムを叩き出して、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)出場権を獲得した。

レース途中には雪もちらつく寒さの中、少しスローな展開でスタートした序盤は三連覇を狙うウォルケネシュ・エデサら外国人選手3人に矢田みくに、松田瑞生、上杉真穂、伊澤菜々花を加えた7人で先頭集団を形成する。

徐々にペースを上げていく展開の中、まず大阪城公園へと差し掛かるところで松田がこのグループから遅れ、さらに25キロ近くになって上杉、伊澤が徐々にこの集団から離されていく。その結果、中盤以降は矢田、チェサン、エデサ、そしてベダトゥ・ヒルパの4人で先頭集団を形成していった。

レース前には第2集団で走ることも考えていたという矢田は、何度となく沿道の声援に笑顔を浮かべなから、そんなことを感じさせない安定した走りを見せると、ペーサーが外れた30km以降は外国人選手3人を後ろに集団を引っ張っていった。

残り3キロとなったところで外国人選手3人がスパートをかけ、一時は矢田は置いていかれる場面もあったが、その後も何度なく、追いつき、追い越す粘りの走りで、チェサンが抜け出た後の2位グループの中で激しい先頭争いを見せ続ける。

そして、大歓声のヤンマースタジアムが一段となった3人を迎える中、矢田はトラックで2人をかわす最後の粘りを見せようと試みたが、最終的には追いつくことができず、日本人最高位となる4位でフィニッシュした。

表彰後、インタビューに答えた矢田は初マラソンについて「楽しかった」とコメント、ハーフマラソンに参加していたランナーや沿道で応援した人たちの声に「きつい中にも幸せを感じて走ることができました」と終始笑顔だった理由の一端を明かした。

また、2時間20分を切るタイムについては「予想よりすごく良くて2時間23分台で走れたらと思っていたのですごくビックリしています」と語り、「練習では走るのが楽しいという気持ちで終わって、大丈夫かなという正直な気持ちだったんですけど、練習で楽しかったなら本番も楽しく走ろうと思って走ったのがよかった」と好成績の理由を自分なりに分析した。

「ロス五輪は夢ではなく目標」と言い続けてきた矢田はこれでMGCの出場権を獲得した。その違いを問われると、「夢はまだイメージしにくいけど、目標はイメージしやすくて段取りを考えられる」と語り、2年後のオリンピック出場に向けて大きな一歩を踏み出した。