【駅伝】駒大・佐藤圭汰 ケガに苦しんだ“怪物” 決意のラストイヤー

【駅伝】駒大・佐藤圭汰 ケガに苦しんだ“怪物” 決意のラストイヤー

 【箱根駅伝 5強のキーマン(4)】「怪物」と呼ばれた男も、はや大学ラストイヤー。22年の出雲駅伝で2区区間新という華々しい学生3大駅伝デビューを飾った佐藤圭汰だが、同シーズンの箱根は体調不良で欠場。23年度は3区区間2位、昨年度は7区区間新での区間賞を獲得したが、それでも物足りなく映るのは、期待の高さゆえだろう。

 今シーズンもケガに苦しんだ。トラックシーズンこそ5月のアジア選手権5000メートルで4位に入るなど結果を残したが、7月の日本選手権前に24年パリ五輪断念の原因となった恥骨の故障が発覚し、欠場。「この一年、ケガが多くて結果は残せていない」と自責の念に駆られ、ふさぎ込む時期が長かったという。

 もちろん、転んでもただでは起きなかった。「この2年、恥骨のケガに悩まされ、自分の弱点を知ることができたのは成長ポイント。挫折を味わい、メンタル強化、挫折から成長するプロセス、どうしたらモチベーションを保てるか…。いろんな面で成長できた」と今はプラスに捉えている。夏合宿は参加できず、練習を再開したのは8月末。10月の出雲駅伝には間に合わなかったが、普段から指導する大八木弘明総監督が「70%くらいの状態だった」と言う11月の全日本大学駅伝では7区3位の走りで優勝に貢献。その後は記録会などには出走せず、箱根一本に絞って本番を迎えようとしている。

 区間エントリーは補欠に入り、当日変更でどの区間に投入されるかに注目が集まるが、本人は「2区を走りたい。他校のエースに勝って、チームに流れを持ってきたい」と希望。そのためにアップダウンやラスト3キロを意識した練習を繰り返し、準備を整えてきた。「最後はしっかり走って、恩返しをしたい」。短い言葉に込めた決意を、走りで体現する。

 ◇佐藤 圭汰(さとう・けいた)2004年(平16)1月22日生まれ、京都市出身の21歳。小3から本格的に陸上を始め、洛南高時代は1500、3000、5000メートルの3種目で当時の高校日本記録を樹立。22年4月に駒大に入学し、学生3大駅伝デビューとなった同年の出雲駅伝で2区区間新で区間賞。箱根駅伝は23年度は3区2位、昨年度は7区区間新で区間賞。1万メートルのベストタイムは27分28秒50。身長1メートル83。