【ニューイヤー駅伝】プレス工業、2年ぶり13度目の出場 「駅伝特化」で過去最高更新へ

【ニューイヤー駅伝】プレス工業、2年ぶり13度目の出場 「駅伝特化」で過去最高更新へ

 第70回全日本実業団対抗駅伝競走(ニューイヤー駅伝)は来年元日、前橋市の群馬県庁発着コース(7区間100キロ)で行われる。神奈川からはプレス工業(藤沢市)が2年ぶり13度目の出場となる。創業100年目の今年、「駅伝特化」でチームを強化し、過去最高(21位)の更新を目指す。(内田 修平、写真も)

 11月の東日本実業団駅伝では中盤で3区橋本龍一(法政二高出身)、続く滋野聖也(横浜高出身)、大川歩夢がいずれも区間1桁の順位でつなぎ、11位を死守した。本戦でもこうした中堅選手が鍵を握る。

 就任5年目の下里和義監督(44)は「大事にするのは序盤の流れ。橋本にどれだけ良い位置で渡せるか」。勝負所を見極め、1区に滋野、2区に橋本を置いて後半に向けた流れをつくる。終盤も6区坂本、アンカー熊谷と予選で好走した選手が並べる。

 昨年の予選は12位に終わり、ニューイヤー駅伝の出場権を逃した。当時、トラック種目にも出場する選手が駅伝に向けた調整に苦心するケースもあったといい、下里監督は「チームを計画的につくることが大事」と痛感した。

 チームの再建に向け、監督も選手も駅伝に照準を合わせた。3000メートル障害が主戦場の滋野は1万メートルを軸とした練習に切り替え、エース区間を任される橋本は5000メートルからマラソンに転向。それまで各選手の目標とする大会はそれぞれ異なっていたが、チーム全体でニューイヤー駅伝を最大の目標に掲げた。スカウトも見直し、1万メートルで強さを発揮できる選手を中心に声をかけ、長期的な視点に立った対策も進めている。

 下里監督は「一回一回、ニューイヤーで結果を出して入賞に持っていく。そうならないと学生も入りたいとは思ってくれない」と話す。自身も神奈川大で箱根路を3度走り、日産自動車などで駅伝の人気を肌で感じてきた経験から、チームとしての存在感を示す上で駅伝の重要性を身にしみて感じてきた。駅伝で実績を積み、好循環を生み出すのが理想だ。

 覚悟の年に「時には心を鬼にした」と言う下里監督のもとで、練習の走行距離は例年と比較して約1・3倍に増えた。「ゆくゆくは日本一を目指せるチームに。そのために選手は同じベクトルで頑張ってきた」と指揮官。新春の上州路で新たな一歩を力強く踏み出す。