◆後援 ▽第43回全日本大学女子駅伝対校選手権(26日、弘進ゴムアスリートパーク仙台発着=6区間38・0キロ)
城西大が2時間3分28秒で2000年以来25年ぶり3度目の優勝を飾った。1区の本間香(きょう、1年)の区間新記録から首位を走り続け、5区の本沢美桜(2年)で3位に後退も、トップと1分17秒差で迎えた最終6区で主将の金子陽向(ひなた、4年)が区間新記録の猛追。ラスト約1キロで大東大を抜いて首位を奪い返し、杜(もり)の都に復活の大逆転勝利を刻んだ。(雨、15・5度、湿度89%、北北東の風1・1メートル=スタート時)
雨の降る杜の都で、主役になった。城西大の金子は両手の人差し指を突き上げ、満面の笑みでトップのゴールテープを切った。「素直に、うれしい気持ち。たくさんの人にありがとうと伝えたい」。歓喜の輪に加わった赤羽周平監督(46)は「感動をもらった」と興奮気味に話し、自身が走った2000年以来25年ぶりの復活Vを見守った妻の有紀子コーチ(46)も「うれしいという言葉では収まらない」。城西大のイエローカラーが、秋の杜の都に映えた。
1区から首位を走り続けた城西大は、大東大のサラ・ワンジル(3年)らエースがしのぎを削る最長5区で3位に後退した。ただ「ここで私が頑張らなくてどうするんだ」と金子。トップと1分17秒差で迎えた最終区間(7・6キロ)。強い思いでタスキを受けると、差をグングン縮めた。「行くしかない。自分でカツを入れた」。ラスト約1キロ。ついに首位・大東大を捉え、抜き去った。頼れる主将が区間新記録の激走で、大逆転Vを呼び込んだ。
厚い信頼関係が、城西大の強さだ。18年に赤羽夫妻が母校の指導者に就任。「駅伝日本一をもう一度、目指す」と目標を立てた。一人一人に合ったメニューを作り、質の高い練習を継続して強化。朝と午後の練習後は必ず一人一人と話し合った。雑談を入れながら一体感を築き「第二のお父さん、お母さんのよう」と金子。「素直に正直に一生懸命に」という指導方針で、選手たちを成長させた。
前回20年ぶりの表彰台となる3位に入り、今季の目標は今大会と12月30日の全日本大学女子選抜駅伝(富士山駅伝)の「学生駅伝2冠」。全員が同じ方向を向いて練習したことで部内競争も激化した。「レベルの高いチームになった」と有紀子コーチも納得の仕上がりだ。「もう一度、城西大学らしい走りで、頂点を目指したい」と金子。2冠達成で完全復活ののろしを上げる。(手島 莉子)
◆城西大 1965年創立。埼玉・坂戸市にキャンパスがある。女子駅伝部は89年に創部。全日本大学女子駅伝には90年に初出場し、95年以降は31年連続で出場を継続。98、2000年、25年の3度優勝。主なOGは、08年北京五輪長距離(5000メートル、1万メートル)代表で現コーチの赤羽有紀子さん。
城西大、最終6区で1分17秒差大逆転V アンカー金子陽向「自分でカツを入れた」残り1キロ
引用元:スポーツ報知

