カーリング・小野寺佳歩選手 12年ぶりに五輪へ…中京大出身 ソチの悔い、継続の力に

 6日開幕するミラノ・コルティナ五輪のカーリング女子で、中京大出身の小野寺佳歩選手(34)が2014年ソチ五輪以来、2度目の大舞台に挑む。昨年12月に行われた世界最終予選で、日本代表チーム「フォルティウス」のサードとして五輪出場権獲得に貢献した小野寺選手は「12年ぶりなので、すごくうれしい」と笑顔を見せた。

 小野寺選手は陸上部にも所属していた中京大4年時に、日本代表チームの北海道銀行のセカンドとしてソチ五輪に出場したが、苦い思いが残った。初戦を前にインフルエンザにかかり、一時チームを離れた。その後復帰したものの、持ち味の正確なショットは戻らなかった。

 チームは結局5位でメダルを逃し、「迷惑をかけた悔しさは一生忘れない。必ず五輪に戻ってくる」と誓った。所属チームは北海道銀行からフォルティウスに変わり、スポンサー探しなどに奔走しながらも、その思いはぶれることなく競技を続けてきた。

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 カーリングの町として知られる北海道常呂町(現北見市)出身。カーリングは中学1年から始めた。一方、陸上でも常呂高時代に全国高校総体に出場するなど、「二刀流」で活躍。高校卒業後は一時、カーリングから離れたが、同市出身の先輩で、ともにソチ五輪を戦った小笠原歩さんらから「一緒にオリンピックを目指そう」と誘われた。

 ただ、大学では陸上の七種競技が中心。それをしながら、北海道と愛知を行き来して練習するのは難しいと感じたという。迷いながら、中京大での陸上の指導者だった本田陽さんに相談に行くと、「大丈夫だよ。どっちも頑張れ」と明るく背中を押された。小野寺選手は「(その時の記憶は)今もすごく残っている」と話す。大学2年から卒業するまで、再び二刀流で挑戦を始めた。

 本田さんは亡くなったが、今も本田さんの妻と交流がある。代表選考のしびれる戦いの中でも会って、勇気をもらった。「中京大とのつながりは今もある。中京大に行って良かったと思う」と語る。

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 五輪の女子日本代表は18年の平昌大会でLS北見が銅、22年の北京ではロコ・ソラーレが銀と、2大会連続でメダルを獲得している。国内でのロコ・ソラーレなどとの激闘を勝ち抜いて五輪に挑む小野寺選手は「一歩ずつですが、金メダルに向けて進むことができている感覚があります。一致団結して、歩んでいきたい」と頂点を見据える。女子の1次リーグは12日に始まる。(宮島出)