【陸上】中村匠吾が明治学院大の監督就任、指導未経験で「不安」も恩師に背中押され決意

引用元:日刊スポーツ
【陸上】中村匠吾が明治学院大の監督就任、指導未経験で「不安」も恩師に背中押され決意

 陸上の21年東京五輪男子マラソン代表で4月1日付で明治学院大陸上部長距離ブロック監督に就任する中村匠吾(33=富士通)が5日、都内で会見し、悲願の箱根駅伝出場へ抱負を語った。

 3月末で現役引退し、その直後にコーチを経由せず、いきなりの大学監督抜てき。昨年12月にオファーをもらった中村は「指導者としての経験が全くないところでは不安はあった」。それでも、駒大時代からの恩師で現総監督の大八木弘明氏にも背中を押されて決心した。今後、富士通を退社し、4月から監督専業の常勤職員となるが、すでに今月から指導に乗り出している。

 青年指揮官の起用は、箱根路出場を狙う明学大の一大プロジェクトの一環だった。1924年(大13)創部の長い歴史を持つが、箱根予選会の最高成績は総合19位。元々は28年度までの本戦出場が目標だったが、今尾真学長は「本格的に挑む大学としてはまだまだ強化や整備が足りない」と課題を認識。選手寮の拡充や遠征用バスの導入など従来の強化体制よりも数倍の財政的支援を決めた。

 陸上部の黒田美亜紀部長も「(中村の)指導者としてフレッシュな部分が魅力で、お互いに将来的な見込みが一致した」と話した。指導者の報酬も従来より約2倍にアップし、今後は年間成績に応じたインセンティブ制度なども整える。

 大学側は本戦出場の目標を30年度までに修正しているが、27年度以降に箱根駅伝の本戦出場枠が増えることも追い風となる。「選手の練習、姿勢を見る限り、十分前倒しは可能なのではないかと思っている」と中村。教え子とともに箱根路へ突き進む。【泉光太郎】