近藤亮太、ラスト7キロの攻め方高地合宿で磨く ロス五輪へ「ワクワクするレースを」 東京マラソン3月1日号砲㊥

引用元:産経新聞
近藤亮太、ラスト7キロの攻め方高地合宿で磨く ロス五輪へ「ワクワクするレースを」 東京マラソン3月1日号砲㊥

最小限の力で最大限の力を発揮する-。世界選手権東京大会代表の近藤亮太(三菱重工)が新たに取り組むテーマだ。3度目のマラソンとなる東京は、成果を試す舞台でもある。「勝負にこだわり、皆さんがワクワクするレースをしたい。自分の走りに期待している」と自己ベストを狙う。

昨年9月の世界選手権。有力選手が次々とリタイアする中、自身も給水に3度失敗した。もっとも「仕方がない」と持ち前のポジティブ思考を発揮。集団から遅れても「楽になるときが必ず来る」と粘り、日本勢最上位の11位と健闘した。一方、35キロ以降の勝負にはからめなかった。「どう耐え抜くか」という自身と違い、海外選手は「どう攻めるかを常に考え、走っていた。戦い方が違った」。世界との差を肌で味わった。

最後の7キロをどう攻めるか。今年1月から約1カ月間、オーストラリアで高地合宿を行った。標高は高い所で1800メートル。坂道の多さに驚いた。毎日、楽に上る方法を考え実践していると練習の質が上がり、心肺機能も向上。脚の筋力もついた。「世界と渡り合うには、どれだけ力を使わずに力を出せるかが必要」と気づいた。

姉の影響で陸上を始めて以降、目立った実績はなかった。結果を残す選手との違いを自問自答し、考える力を養った。順大時代は故障に苦しんだが、自分の体を知るきっかけにもなり「助走期間だった」と振り返る。三菱重工で先輩らのノウハウや経験を吸収し、才能を開花させた。

目標は2028年ロサンゼルス五輪でのメダル獲得。トップランナーが集う東京では、代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」の出場権獲得はもちろん、「自分の引き出しを増やすレースにしたい」と力を込めた。(田中一毅)

近藤亮太

こんどう・りょうた 1999年10月5日、長崎県出身。島原高から順大を経て、2022年に三菱重工入社。25年2月の大阪マラソンで初マラソン日本最高の2時間5分39秒をマーク。同年9月の世界選手権では日本人最上位の11位に入った。