2025年のさまざまなニュースの「深層」に迫り、読者の疑問に答える企画の最終回は、新年の第102回箱根駅伝で「絶対王者・青学大を駒大、中大は引きずり下ろせるのか?」。史上初となる同一大学2度目の3連覇を目指すフレッシュグリーンを脅かすのは、5強といわれる今季の大学駅伝のなかでも11月の全日本大学駅伝で優勝した駒大と、2位の中大の呼び声が高い。駅伝担当の山下幸志朗、川並温美両記者が考察します。
まずは駒大だ。主将の山川拓馬と副主将の帰山侑大、室内5000メートル日本記録保持者の佐藤圭汰、伊藤蒼唯の4年生4人がチームの柱。藤田敦史監督も「今年の4年生は男気がある」と信頼を寄せる。
強力な四本柱を生かすためには選手層が鍵となる。藤田監督は「(青学大の)原さんは圧倒的な選手層を使いながら出雲はこのメンバー、全日本はこのメンバー、箱根はこれという総合力でやっている。11、12月になると故障や体調不良が出たりするので出雲、全日本と同じメンバーで戦ってくるときつくなってくる」と分析する。監督に就任して過去2回の箱根は、青学大の強固な戦力にはね返されてきた。
大八木弘明監督時代の23年大会、駒大は選手層の厚さで他校をねじ伏せた。箱根駅伝では体調不良などで主力の2選手が欠場し、エースも本調子とは程遠いなかで頂点に立って三冠達成。この年の駒大は、大学三大駅伝をすべて走ったのはたった3選手だけで、この戦い方をまさに今の青学大が体現している。
今季の滑りしは上々だった駒大だが、夏前には主力の故障が相次ぐ。エースがケガで苦しむ中、「中間層の底上げ」をテーマに掲げて夏合宿入りすると、山上り候補の坂口雄哉(2年)ら新戦力が台頭。くすぶっていた「3年生の世代も変わってくれた」と選手層に厚みが出る結果となった。
10月の出雲ではエースの佐藤抜きで5位。11月の全日本では佐藤が復帰し、17度目の優勝を果たした。一方で、出雲で出走するも結果が不振だった2選手は全日本には出走せず、箱根の選考レースである上尾シティーハーフマラソンに回り好結果を残した。指揮官は「出雲、全日本までがマックスで来て、箱根でプラスがないではいけない」と優勝した出雲よりも戦力アップしていなければ、青学大の上には立てないと見るが、優勝した出雲より、着実に選手層は厚みを増している。
往路終了時点でのボーダーラインは1分半から2分。四本柱を主軸に、前回好走した3年生や新戦力など、厚みを増した選手たちの走りが嚙みあえば、新春の箱根路を藤色に染める可能性が広がる。
記者が答える~箱根駅伝の「深層」~ 絶対王者・青学大を駒大、中大は引きずり下ろせるのか
引用元:サンケイスポーツ


