【大阪マラソン】元阪神・原口文仁氏「感謝」の42・195キロ「一人では生きていけない」と再確認

【大阪マラソン】元阪神・原口文仁氏「感謝」の42・195キロ「一人では生きていけない」と再確認

 ◇大阪マラソン(2026年2月22日 大阪府庁前~大阪城公園内、42・195キロ)

 前阪神の原口文仁氏(33=スポニチ評論家)が人生初のフルマラソンを走り抜いた。5時間24分17秒で完走。09年のドラフト同期入団・秋山拓巳氏(34)もサプライズで応援に駆けつけた。盟友が見守る中で見事にゴール。スポニチの単独取材に応じた原口氏は改めて感謝の思いを口にした。

 「(昨年、甲子園球場で)引退試合をしていただきましたが、球場に来られない方もいらっしゃったと思います。多くの方々に直接、感謝の思いを伝えたくて走りました。それが今回、マラソンに挑戦した目的でした」

 昨季限りで現役を引退。阪神一筋、16年間のプロ野球人生だった。12年シーズン後には椎間板性の腰痛のため、育成契約に降格。16年に支配下復帰後は右肩の負傷もあり、登録ポジションは捕手から内野手、内野手から捕手への変更を繰り返した。さらに19年1月には大腸がんを公表。不屈の闘志で手術、闘病、リハビリを乗り越えて同年6月に1軍復帰を果たした。以降は主に“代打の神様”として23年のリーグ優勝に貢献。ファンからも愛された「不屈の男」が感謝の思いを伝えるためマラソン挑戦を決意した。引退後は練習を重ね、この日を迎えた。

 「正直、キツかったです。挑戦するにあたって不安だったり、いろいろな思いがありました。ただ、一歩踏み出して良かったと思います。沿道の人とか、一緒に走っているランナーが絶え間なく応援してくださって…。自分一人なら、走り切れていないと思います。改めて、人は一人では生きていけないと思いました」

 「パパ、頑張ってね」など、家族からの激励メッセージが書き込まれたシューズを履き、沿道からの声援を力に変えて完走した。第二の人生の門出を飾る激走。原口氏は「走りきったので感謝を伝えるという目標は達成できたのかな」と爽やかな汗を拭った。今後も感謝の思いを胸に新たな目標へ向けて走り出す。