心技体支えた異業種トレ バレエストレッチと陸上―カーリング女子〔ミラノ・コルティナ五輪〕

引用元:時事通信
心技体支えた異業種トレ バレエストレッチと陸上―カーリング女子〔ミラノ・コルティナ五輪〕

 1試合が約3時間に及ぶカーリングは、タフな肉体と精神力が求められる過酷な競技だ。

 日本女子フォルティウスは氷上練習に加えて、「バレエストレッチ」や陸上競技のトレーニングを取り入れ、強固な心技体をつくり上げた。

 「自分は体を柔らかくするのは無理だと諦めていた」。サード小野寺佳歩はこう振り返る。小野寺とリード近江谷杏菜が2017年、バレエ指導者の赤川詩織コーチが開いていたバレエストレッチ教室に参加。次第にチーム全体に広がり、週1回ほど、ストレッチやバーレッスンに取り組むようになった。

 赤川コーチは「バレエは体の可動域を最大限に使った、最強のコントロール。氷上で繊細な動きの調整が必要になるカーリングと似ている点がある」と話す。鏡の前で足の指先など細部まで感覚を研ぎ澄まし、イメージと実際の動きのズレを修正。体の柔軟性と操作性が高まり、フォームの安定につながった。

 新型コロナウイルス禍の時期も、各自が自宅で映像を見ながら続けた。小野寺は「思い通りに滑らかに動けるようになり、パフォーマンスが上がった」と実感を込める。

 陸上のトレーニングは19年ごろから導入し、全日本実業団選手権の男子100メートル優勝などの実績を誇る仁井有介コーチが指導。「アスリートとしての土台を大きくする」をテーマに、片道60メートルの往復走、メディシンボール投げ、可動域を広げるハードルドリルなどで基礎体力を高めた。シーズン中も体力テストで状態を確認している。

 仁井コーチは「すごく器用になり、負荷を上げたトレーニングも楽にこなせるようになった」と成長に目を細める。継続してきた異業種トレーニングが、大舞台でのプレーを支えた。