「池中杯」は中学教諭の吉野空さん 教え子の声援背に 別大マラソン

引用元:毎日新聞
「池中杯」は中学教諭の吉野空さん 教え子の声援背に 別大マラソン

 第74回別府大分毎日マラソン(1日、毎日新聞社など主催)では地元大分市の中学校教諭、吉野空さん(26)が県勢トップに贈られる「池中杯」に輝いた。

 「結果やタイムよりも、生徒たちに『次は自分が』と感じてもらえたら、それが一番うれしいです」。教え子たちの声援に背中を押され、3回目の別大毎日マラソンで初の池中杯を手にした。

 勤務先の大分市立稙田中で、陸上部顧問を務めている。指導と並行して自身も仕事終わりや空き時間に1人で走り込み、今大会に向けて体作りに励んできた。

 レースは、10キロ付近から前後に他の選手が見えなくなる孤独な展開が続いた。「普段通りに走れるだろうか」と不安もよぎったが、教え子や保護者のエールが支えになった。

 大会前には保護者らが「先生にも」と、教え子たちとおそろいの「稙田中」と記したハチマキを作ってくれた。本番も沿道から声援が聞こえ、「きつい時のパワーになった」と振り返る。

 結果は、自己ベストの2時間24分37秒でフィニッシュ。これまで出場した2回の大会では思うような走りができなかったが、「地元ランナーの一人として夢だった」という池中杯をたぐり寄せた。会心の走りで教え子たちの期待に応え、「陸上指導者として背中を見せる走りができた」と、競技場で笑顔がはじけた。【李英浩】