天満屋の新星、西村美月「今の自分はどこまでいけるか」 21歳が飛躍の一歩刻むレース 大阪国際女子マラソン 注目選手㊥

引用元:産経新聞
天満屋の新星、西村美月「今の自分はどこまでいけるか」 21歳が飛躍の一歩刻むレース 大阪国際女子マラソン 注目選手㊥

第45回大阪国際女子マラソン(産経新聞社など主催、奥村組協賛)は25日に号砲を迎える。ロス五輪を目指して新たな一歩を踏み出す選手たちの姿を追った。

■「マラソンで五輪」目標に

多くの五輪選手を輩出してきた名門の新星におごりはない。昨年マラソンデビューを飾ったばかりの21歳の西村美月(天満屋)は「今の自分がどこまでいけるか。確かめたい」と冷静に足元を見つめる。

初マラソンは昨年12月の防府読売。2時間25分54秒で優勝し、2028年ロサンゼルス五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権も手にした。「最後の7キロは苦しかったけど、思ったより走れた」。適性の高さをみせ、約1カ月半のブランクで、2度目の42・195キロに挑む。

高校卒業後、当初は大学進学を希望していたが、名伯楽の武冨豊前監督との面談で「成長イメージを描けた」と名門入りを決意し、「マラソンで五輪出場」を目標に掲げた。

入社1年目は前田穂南(ほなみ)ら先輩の背中をがむしゃらに追った。全日本実業団ハーフで2位となり、「高いレベルで練習すれば伸びる」と実感。ただ、昨年は苦手なトラックで結果が出ずに思い悩み、山口衛里監督から一喝された。

「世界、世界と上ばかりを見て、足元を見ていなかった」。弱さと甘さに気づき、冷静に自己分析。先輩との実力差を痛感し、世界という言葉はいったん封印した。心機一転で臨んだ11月の全日本実業団対抗女子駅伝で好走。「一歩一歩、進むことが合っている」。目標のロス五輪への道筋が見えてきた。

小学生時代から好きなグループ「Hey! Say! JUMP」の曲に癒やされている。「年々、全員が好きになってきた」と21歳の素顔ものぞかせながら、大阪国際のレースの話になると「30キロ以降が勝負。速いペースの中、どれだけ粘れるか」と青写真を描く。浪速路は2年前に前田が日本記録を樹立するなど先輩が好走していて「いいイメージがある」。2時間23分30秒以内を目標に、現在地を知るための一歩を刻む。(田中一毅)