【箱根駅伝2026】「この状況でも3位に入りたかった…」駒澤大が、満身創痍のレースを終えて見据える来季とは

【箱根駅伝2026】「この状況でも3位に入りたかった...」駒澤大が、満身創痍のレースを終えて見据える来季とは

【青学大の戦術はわかっていたのに……】

 優勝候補だった駒澤大が、まさかの6位で終わった第102回箱根駅伝。11月の全日本大学駅伝では、戦略的な区間配置で想定どおりの勝利を納め、藤田敦史監督は「この区間配置ができたのは選手層が厚くなったから」と箱根制覇へ向けての意欲を口にしていた。

 好調だった全日本以降、いったい何が起きていたのか――。

 勝機を逃した要因のひとつは、強力な武器になると自信を持っていた主力選手、4年生4名+2年生2名のうち、3名の体調が万全ではなかったことだ。

 佐藤圭汰(4年)は1カ月前に左大腿部の疲労骨折が判明して練習を1週間休み、2週間の急仕上げで間に合わせたという状態。夏場からチームを牽引し続けていた主将の山川拓馬(4年)も12月に入ってから、ぎっくり腰を発症。藤田監督が来季エースのひとりとして期待する谷中晴(2年)も、背中と腰の状態がよくなく万全ではなかった。

 藤田監督は「(そんな状況)だから12月10日のトークバトルはきつかったですね。あの時はもうダメかもというのはわかっていたので、『これ(トークバトルで話した内容)はどうなるんだろう』という感じでした」と苦笑する。

 今回の箱根に向けて、学生長距離界のエースのひとりでもある青山学院大・黒田朝日(4年)の起用法について藤田監督は、「5区に来るのが他大学にとっては一番嫌だと思います。2区を1時間5分で走っても他大学とは1分差しか付けられないけれど、5区になると、どれだけ差をつけられるかわからない」と話していた。

 青山学院大も前回は、黒田のほかに4区の太田蒼生(現GMO)や5区の若林宏樹、6区の野村昭夢(現・住友電工)と確実に走れる選手がいて、その3人でライバル校から2分以上のアドバンテージは確実に奪えるという計算が立っていた。だが、黒田だけになった今回は2区で使うより、5区で使うほうが大きなアドバンテージを得られると計算するはずと、黒田の5区起用を想定していたのだ。

 それもあって藤田監督は、当初から「5区には山川を起用してしのぐしかない」と考えていたと言う。

「1区の小山翔也(3年)は全日本で1区を走ったあとから使うことを決めて、その準備をさせていました。それに伊藤蒼唯(4年)も本人が区間記録を狙いたいというので、6区の起用を決めていた。だから2区は谷中か佐藤。その2枚を2区と3区に並べ、場合によったら帰山侑大(4年)を4区にして主力6枚を6区まで並べる構想もありました。黒田君の使い方も読めていただけに、なおさら悔しかったです」