城西大、総合7位で初の4年連続シード! 指揮官が唸ったWエースの快走「偶然ではない」功を奏した“作戦変更”【箱根駅伝】

引用元:THE DIGEST
城西大、総合7位で初の4年連続シード! 指揮官が唸ったWエースの快走「偶然ではない」功を奏した“作戦変更”【箱根駅伝】

 1月2日、3日に行なわれた第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、城西大は10時間46分17秒で総合7位に入った。チームは初の4年連続シード権を獲得。それをけん引したのは、ダブルエースの存在だった。

 エース区間の2区(23.1キロ)でケニア人留学生のヴィクター・キムタイ(4年)が1時間05分09秒の区間新記録をマークすれば、“山上り”の5区(20.9キロ)では斎藤将也(4年)が1時間09分28秒で区間2位。主要区間でしっかりと役割を全うした。

 ともに2年連続の同区間出走でタイムを大幅に伸ばした。前回、キムタイは1時間06分55秒で区間10位、斎藤は1時間10分50秒で区間3位だった。レース後に取材に応じた櫛部静二監督は、キムタイについて「私が直接言ったわけではないです」と前置きしたうえで、コーチとの作戦変更が功を奏したと明かした。

「去年は(2区14キロ付近の)権太坂で、上り坂が怖くて。体力が失われてしまうから抑えていった。それで、下りを上手く走れずリズムが悪かった。今年は思いきって上って、チャレンジして下りで回復する。余力があれば行く。そういう算段だったようです」

「(キムタイは)アップデートしていく思考の持ち主なので、偶然や行き当たりばったりではなくて、考えのもとにやってきた結果だと思っています」

 

 もう一人のエース、斎藤は同タイムでスタートして1時間07分16秒の驚異的な区間新をたたき出した青山学院大の黒田朝日(4年)は意識せず、城西大記録の1時間09分14秒を記録したOBの山本唯翔(現・SUBARU)のタイムを目標にペースを刻んだという。

 櫛部監督は「もともと求めているのが高いレベルなので、かわいそうと言えばかわいそうですね。風がなければ達成できたと思っているので、そこは良しとしたいです」と高く評価した。

 キムタイ、斎藤ともに期待通りの走りができた城西大。2選手は卒業するが、そのメソッドは後輩に引き継がれるだろう。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)