今年もDeNAスポーツグループフェローの瀬古利彦氏(69)が、2、3日に行われる第102回箱根駅伝を占った。「5強の優勝争い」と言われる中、青学大、駒大、中大を優勝有力候補に挙げ、5区の山登りが勝負のキーポイントになると予想した。
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今年は「5強」の優勝争いがクローズアップされているけど、僕は青学大と駒大と中大の「3強」だと思っている。
最有力はやはり青学大でしょう。大会新記録で連覇した前回のメンバーが6人も抜けたのに、上位10人の1万メートルの平均タイムは昨年を上回っている。依然として選手層が厚い。出雲や全日本は優勝争いできなかったけど、大エース黒田の安定感は抜群で、他の選手たちも11月以降にしっかりと調子を上げてきた。何か箱根で勝つ法則があるんだと思います。
全日本を制した駒大も選手層では青学大に引けを取らない。優勝はエース佐藤の出来次第。彼の走りはチームに流れを引き寄せる力があるからね。故障がちなのは心配だけど、往路に投入するのがベストでしょう。前半からいい流れをつくらないと、青学大や中大に逃げられてしまう。
中大は吉居をはじめ上位10人の1万メートルの平均タイムがトップでスピードがある。勢いに乗ったら前半から一気に突っ走るかもしれない。これまで優勝候補の一角に挙げられながら失速区間の影響でチャンスを逃してきたけど、ミスさえしなければ30年ぶりの優勝の可能性は十分にある。
国学院大の前田監督は「ウチは特上はいないけど、上にぎりはいっぱい」と話していた。大エース不在も今年は野中が力をつけてきた。全員がミスをせずに走り切れば優勝争いに食い込んでくるでしょう。5区に「山の名探偵」工藤を擁する早大は往路優勝の可能性がある。選手層を考えると総合優勝するには後続を2分以上は離してほしいね。
今年は特に山登りの5区が勝負のキーポイントになりそう。ミスをすれば大差がつく重要区間で、青学大、駒大、中大、国学院大は実績のある確実に計算できる選手がいない。青学大は昨年の5、6区で区間新を出した2選手が抜け、区間エントリーは1年生2人で本番は未知数。原監督は自信を持って配置したと思うけど、不安はあると思う。
優勝候補の大学が5区で失敗しなければ、優勝争いは終盤までもつれ込む可能性が高い。中大の藤原監督も「10区間で勝負」と言っていた。そんな展開になれば、ラストの9、10区でエース級を投入できる選手層の厚いチームが俄然有利になるでしょう。
【瀬古利彦】青学大、駒大、中大の「3強」ミスすれば大差つく5区がカギ/箱根駅伝展望
引用元:日刊スポーツ


