【駅伝】青学大・折田壮太 挫折経てプライド再燃した“世代No・1”

【駅伝】青学大・折田壮太 挫折経てプライド再燃した“世代No・1”

 【箱根駅伝 5強のキーマン(5)】折田壮太。2年生世代で、その名前を知らない選手はいない。将来を嘱望された逸材が、初めて箱根路でフレッシュグリーンのたすきをつなぐ。区間エントリーではアンカーの10区配置。「優勝のため任された区間を一秒でも速く走りきる」と意気込む。

 鳴り物入りで青学大の門を叩いた。須磨学園高時代は全国高校総体で5000メートル日本人最高の5位。当時の高校歴代2位の13分28秒78をマークした。全国高校駅伝ではエースの集う1区で区間賞を獲得。躍動感あるフォームで箱根路を疾走する姿は容易に想像できたが、ケガなどもあり1年時は付き添い、給水役に回った。

 今季の転換点は10月の出雲駅伝。2区10位でチームも6位から11位に後退する大ブレーキだった。11月の全日本大学駅伝は構想外。その際「どうして箱根駅伝に出たいのか」と自らの胸の内を深掘りすると、桑田駿介(駒大)や松井海斗(東洋大)ら同年代のライバルが頭に浮かんだ。

 「どっちが強いか速いか。もう一回、腹をくくってそういう選手たちと戦いたい。05年生まれの世代がもっと盛り上がればいい」。世代No・1としてのプライドが再燃。親しい他大の同期からの「待っているよ」という言葉にも励まされ、再び立ち上がった。

 チーム内選考で重要となる11月下旬のマーチ対抗戦では、1万メートル27分43秒92の自己ベストをマーク。大学内では絶対エース・黒田朝日(4年)に次ぐ好記録で原晋監督(58)も「折田の復活がうれしい」と目を細めた。役者のそろった青学大。折田が大手町で3連覇のフィニッシュテープを切る。(大和 弘明)

 ◇折田 壮太(おりた・そうた)2005年(平17)9月18日生まれ、兵庫県淡路市出身の20歳。東浦中、須磨学園高を経て、24年4月に青学大に進学。1年時はU20アジア選手権5000メートルで優勝し、全日本大学駅伝3区5位でデビュー。箱根駅伝はエントリー入りも出走できず。ハーフマラソンの自己ベストは1時間2分51秒。好きな食べ物はハヤシライス。1メートル73、53キロ。