34年ぶりに東京で開催された世界陸上が幕を閉じた。陸上競技への熱気が高まるなか、秋冬のロードシーズンが幕を開けた。今季の注目のひとつは、11月3日の東日本実業団駅伝に監督として挑む神野大地さん(32)だ。箱根駅伝で「山の神」として大活躍してから10年。今年、無意識に筋肉がこわばってしまう難病のジストニアの手術を受けた。紆余曲折を経て大会に臨む今の想いとは。
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――ご自身のチーム「MABPマーヴェリック」を立ち上げ、今年の4月に本格始動されました。チームの駅伝初戦は11月3日の東日本実業団駅伝です。今年は上位13チームに1月のニューイヤー駅伝の出場権が与えられます。
マーヴェリックの日本語訳は、異端児とか一匹狼、という意味です。常識にとらわれず、独自の路線でいく。まさにチームスローガンは、「New ways behind us.(誰も走ったことのない道を、ともに走ろう)」なんです。
所属選手の堀尾謙介(中央大)、鬼塚翔太(東海大)は箱根駅伝の経験者です。キャプテンは國學院大出身の木付琳。ケニア選手は、ケニアまで行ってスカウトもしてきました。現地でチラシを配ってタイムトライアルをやって、光るものを持っている選手を取りました。新卒選手として、栗原直央(城西大)、山平怜生(中央大)、板垣俊佑(國學院大)、中川雄太(國學院大)の4人を迎え入れました。
当初の目標は創部2年目でニューイヤー駅伝に初出場、5年目で入賞(8位以内)し、10年目で優勝でしたが、でも「初年度で出場しよう!」と士気が上がっています。
■難病ジストニアのため手術
――神野さんはご自身のYouTubeで発信されていますが、ジストニアと診断され、手術を受けられています。無意識に筋肉がこわばってしまうという難病です。いま、体調はいかがですか。
今年6月に手術を受けました。頭蓋骨に穴をあけて神経を焼く手術です。無事に終わりましたが、現状いまはまだ回復途中で、こうして話している今も頭が痛いし、思い通りに足が動かない。普通に走ることが今の僕にとっては果てしなく高い目標です。まず60分気持ちよく走りたい。それができるだけで幸せです。
ただ、8月の北海道マラソンは完走することができました。思うように走れない状況なので出場するか迷いましたが、責任感と気合と根性で挑みました。3時間58分でゴールできて、走ってよかったと心から思いました。気持ちよかったです。沿道や会場で多くの方に声をかけていただき本当にうれしかったです。
箱根駅伝・3代目「山の神」神野大地 難病と闘いながら挑む“実業団駅伝で日本一”の山
引用元:AERA DIGITAL


