陸上女子1万メートルで日本歴代3位の記録を持つ不破聖衣来(三井住友海上)が本紙のバースデーインタビューに応じ、2026年シーズンの目標を明かした。25日に23歳の誕生日を迎えた期待のランナーは、マラソンで28年ロサンゼルス五輪を目指すと表明。社会人2年目となる今季はマラソンを意識したプランを組み、五輪の代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の切符獲得を狙う。
大学時代はケガに苦しんだが、昨年末に痛めた股関節も完治するなど、コンディションは上向き。2月の全日本実業団ハーフマラソンでは1時間9分39秒で4位に入った。
不破 社会人の1年目を振り返ってみて、ある程度成長期も落ち着いて、体のバランスが落ち着いてきたと思います。ハーフにチャレンジできたのは自分にとって大きな起点になったと感じていて、悪天候でも自分でレースをつくってペースもいい感じで刻めたのは自信になるけど、最後の勝負で勝ち切れない弱さも痛感した。もっと強気で勝ち切るレースをできるようにしたいです。
大学時代からマラソンを意識した日々を過ごすも、度重なるケガで出走には程遠い状況だった。ただ初めてハーフマラソンを経験したことで、マラソンへの思いがより一層強くなった。
不破 今までは(レースで)10キロまでしか走ったことがなかったので、マラソンが本当に未知の世界というか、目標と言いつつ、まだ先と捉えていた部分があったけど、ハーフマラソンを走ってみて、マラソンというのが現実的に見えてきました。やっぱり自分の中でもさらにマラソンへの挑戦が身近に感じられるようになりました。
トラック種目で出場を志していた24年パリ五輪は選考会のスタートラインに立つことができなかった。ロサンゼルス五輪を見据えるにあたり、今季が一つの分岐点となることは不破自身が一番よくわかっている。
不破 ロス五輪はマラソンで出たいと思っているので、まずはMGCの切符を獲得しないといけない。26年度内にはマラソンに挑戦したいと(鈴木尚人)監督とも話しているところです。これからのトラックシーズンはマラソンに向けての体、足づくりをしっかりやっていく段階かなと思っています。トラックは5月までのイメージで、1万メートルなどで記録を意識しながら、マラソンに向けてのスピード強化という位置付けでやっていきたいし、6月以降からはマラソンにシフトした練習をしていきたいと考えています。
学生時代と異なり、現在は走ることを職業にする立場となった。周囲の支えを日々感じるからこそ、結果で恩返しとの気持ちが芽生えている。
不破 五輪で日の丸を背負って世界と戦う姿を見せることが一番の恩返しになると思っています。23歳の1年は陸上人生の中で大きな起点になるだろうし、チャレンジする1年になる。もちろん個人ばかりではなく、クイーンズ駅伝でも優勝に貢献できるように、マラソンにチャレンジしつつ、駅伝でも満足のいくような結果を残したいです。
五輪の女子マラソンで日本勢が表彰台に立ったのは、04年アテネ五輪金メダルの野口みずき氏が最後。無限の可能性を秘める不破のマラソン物語がいよいよ幕を開ける。
☆ふわ・せいら 2003年3月25日生まれ。群馬県出身。姉・亜莉珠(センコー)の影響もあり、小学校2年時から祖父と毎朝走るようになった。中学校から本格的に陸上を始めると、全国の舞台で活躍。拓大1年時には1万メートルで日本歴代3位の30分45秒21をマークした。拓大卒業後、25年4月に三井住友海上へ加入。154センチ。
【陸上】不破聖衣来 マラソンで28年ロサンゼルス五輪へ!「23歳の1年は陸上人生の中で大きな起点になる」
引用元:東スポWEB


