世界室内陸上選手権(20~22日、ポーランド・トルン)の男子走り高跳びに長谷川直人(29、サトウ食品新潟アルビレックスRC)が出場する。2月のチェコでの室内大会で自己ベストの2メートル30をマークして2位。日本人選手10人目の2メールトル30センチ越えを果たすなど、シーズンの入りは上々だ。昨年は日本人初入賞になる7位と、験の良い大会でメダル獲得を目指す。
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長谷川は7日から1週間の沖縄合宿で実戦的なメニューに取り組み、現地入りした。今季のスタートとなった2月上旬の欧州遠征からほぼ休みなし。疲労は残るも「いい流れを切らさずにいける。疲労感も良いように働いてくれる」と不安はない。
2月のチェコの室内では、自己ベストの2メートル27を更新し念願だった30センチ台に到達した。世界室内も「30センチを跳べば1位から8位まであり得るし、メダルのライン」と表彰台を目指す。
今季の目標は「日本選手権で初優勝してアジア大会出場」。そして今年新設された世界アルティメット選手権に「出てみたい」と意欲を示す。大舞台を踏んだ先に見据えるのは「来年の世界陸上と28年のロサンゼルス五輪」と目標到達への道筋を描く。
昨年の東京世界陸上は代表入りを逃した。ワールドランキングで出場圏内につけていたが、瀬古優斗(28、FAAS)が参加標準記録を突破する2メートル33をマークしたため漏れた。「さすがに落ち込んだ」。それでも世界での活躍を目指す意欲は失わなかった。オフシーズンは強度を上げた筋トレを重視。ここ数年取り組んでいる直線的な助走も「だいぶものになってきた」。その手応えがシーズン出だしの自己ベスト更新に表れた。
高校で走り高跳びを始めてから、生まれ故郷の新潟に在住して競技生活を送っている。母校の新潟医療福祉大に職員として勤務しながら、コーチを付けずに独学で実力を上げてきた。地方から世界に打って出る野心は年齢が増すごとに強くなる。「世界室内ではまず自己ベスト更新」と積み重ねを続ける。
◆長谷川直人(はせがわ・なおと)1996年(平8)11月15日生まれ、新潟市出身。新発田中央高で走り高跳びを始め、3年で全国高校総体、国体に出場。新潟医療福祉大では17年の日本選手権3位、日本学生個人選手権優勝。18年はインカレで優勝。19年に新潟RC入り。20、23年の日本選手権で2位、23年は世界選手権、アジア選手権に出場。178センチ、68キロ。
【陸上】世界室内男子走り高跳び出場の長谷川直人「まず自己ベスト更新」初のメダル獲得目指す
引用元:日刊スポーツ


