五輪=IOCが性別検査再導入を計画か、人権団体など反発

引用元:ロイター
五輪=IOCが性別検査再導入を計画か、人権団体など反発

[18日 ロイター] – 国際オリンピック委員会(IOC)が女子選手に対して生物学的な性別を特定する遺伝子検査導入など‌を計画していることについて、80を超える人権・スポー⁠ツ擁護団体が撤回を求めている。

IOCは昨年6月、「女子カテゴリーを保護する」ためとして専門家と国際競技連盟から成るワ​ーキンググループを立ち上げると発表し、9月に作業部会を設置した。報道では、その作業部会が遺伝子検‌査の導入やトランスジェンダーおよび身体的特徴からは男女の判断がつきにくい「インターセックス」の競技者の出‌場を一律に禁止する案を助‌言したとされている。

これを受け、「スポーツ&ライ​ツアライアンス(SRA)」、「ILGAワールド」、「ヒューマンズ・オブ・スポーツ」など数‌十団体が17日に共同声明を発表。作業部会の推奨する措置はスポーツにおけるジェンダー平‌等を後退させると訴えた。

SRAの​アンドレア・フローレンス事務局長は、性別特定‌検査や一律に選手の参加を禁止する措置は「女性の権利と安全を壊滅的⁠な侵害」になるとし、「ジェンダーの監視や排除は全ての女性や少女に害を及ぼすもので、IOCが擁護を主張する尊厳と公平性を損なう以外の何物でもな⁠い」と主張した。

国連人権高等弁務官事務所、国​連女性機関、世界‌医師会などの国際機関も、性別検査などを差別的で有害だと非難している。

IOCは五輪競技において1996年のアトランタ大会以降、全選手対象の⁠性別検査を行っておらず、トランスジェンダー選手に対す⁠る一律のルールを設けていない。ただ、2021年に各競技統括団体に対し、それぞ⁠れガイドラインを策定するよう求めており、陸上競技や水泳など、複数の国際連‌盟が⁠男子として思春期を過ごした選手が女子競技に出場するこ​とを禁止している。

IOCは18日、ロイターに対し、現時点で何も決定は下されていないと述べた。