鈴木健吾、プロ転向後初マラソンでMGC出場権獲得 今月末で妻・一山麻緒は引退「パリには連れていってもらったので次は」/東京マラソン

鈴木健吾、プロ転向後初マラソンでMGC出場権獲得 今月末で妻・一山麻緒は引退「パリには連れていってもらったので次は」/東京マラソン

東京マラソン(1日、東京都庁前-東京駅前=42.195キロ)男子はタデセ・タケレ(エチオピア)が2時間3分37秒で大会2連覇を果たした。日本記録保持者の大迫傑(LI-NING)が2時間5分59秒で日本人最上位の12位。前日本記録保持者の鈴木健吾(横浜市陸協)は2時間6分9秒の13位で2028年ロサンゼルス五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(来年10月)の出場権を獲得した。

鈴木は昨年10月、神奈川大卒業以降所属していた富士通を退社。キユーピーとスポンサー契約を結び、プロランナーとして独立した。キユーピーが初めてマヨネーズを国内で製造、発売したことにちなんで制定された「マヨネーズの日」でもある3月1日に、18年にマラソンデビューを果たした思い出の舞台でプロとして再出発。「東京はペースメーカーもケニア人が多いので、ペースもそこまで安定するわけではないと分かっていた。一瞬の駆け引きが大事かなと思いながらレースを進めていたが、やっぱりチャカチャカした」と反省しつつも、「まずはMGC出場権を獲得しないとスタートを切れないと思ったのでそこをまとめられたのは良かった。独立して初めてのマラソンでいいスタートが切れた」と笑顔を見せた。

鈴木の予想通り、序盤はペースメーカーが安定せず、海外勢も牽制(けんせい)気味に。橋本龍一(プレス工業)が26キロまで先頭を走った一方で鈴木は大迫と日本人2位集団で肩を並べて走り、時には大迫から給水を分けてもらうシーンも見られた。

昨年12月、21年に出した日本記録を大迫に1秒更新された。独立してすぐにタイトルを奪われた形になったが「(記録が)抜かれたときにどういう気持ちになるかと思っていたが、自分の心の中で悔しいという思いが強くわいてきたのでまだまだ自分アスリートだなと思った」と鈴木。心に火が付いた。

21年東京五輪8位入賞、24年パリ五輪代表で妻の一山麻緒(資生堂)が今月31日付で現役を引退する。レース前には食事面でもサポートしもらったといい、この日も愛犬とともに応援に駆け付けた。「パリには連れていってもらったので次はという思いはある」と鈴木。「これからはファストパスのチャレンジがないし、MGCで勝ち切るための勝負マラソンをチョイスしていきたい」と闘志を燃やした。