引用元:中日スポーツ
◇美し国三重市町対抗駅伝(中日新聞社など主催)=三重県庁前~三重交通Gスポーツの杜伊勢、42・195キロ
2021年東京五輪でマラソン日本代表の中村匠吾(33)=富士通=が現役引退前に地元の三重県でのラストレースに臨み、優勝のゴールテープを切った。「ラストランでゴールテープを切れてよかった。地元の方々からの応援に感謝の気持ちを持って走れた」と晴れやかな表情を見せた。
三重県内の29市町ごとに小学生から社会人までのランナーで10区間をつなぐ駅伝。中村は四日市市のアンカー10区(6・925キロ)を務め、先頭でたすきを受け取った。「四日市はいい選手がそろっていて、みんながつないでくれたたすきをゴールに運ぶだけ」。20分29秒の区間賞で後続を突き放し、2年ぶり4度目の優勝に貢献した。
三重県四日市市で生まれ、小学5年で陸上を始めた。地元の上野工業高(現・伊賀白鳳高)から駒大、富士通と強豪チームで実力をつけ、21年の東京五輪(新型コロナ禍で20年から1年延期)ではマラソンで日の丸を背負った。
今年3月31日限りでの現役引退を1月23日に発表。2月1日の四日市みなとランフェスティバルに続き、この日で地元の三重県でのレースを締めくくった。高校、大学、実業団の富士通でも後輩で、亀山市のアンカーを務めた下史典(29)=トヨタ紡織=はくしくもこの日が現役ラストレース。「僕を追いかけてくれた後輩の存在がうれしくて、ここまで一緒にやれてよかった」とゴール後には健闘をたたえ合った。
中村の現役最後のレースは22日に控える阿波シティマラソン(徳島県)。「最後は楽しんで走りたい」。原点に立ち返り、ラストレースを存分に楽しむ。


