9月のアジア大会代表選考会を兼ねた大阪マラソンが、2月22日、大阪府庁前をスタートし、大阪城公園内をフィニッシュとする42.195kmのコースで開催された。吉田響(23、サンベルクス)が8km手前で飛び出し、30kmまでは日本記録(2時間04分55秒)を大きく上回るペースで走ったが、そこからペースダウン。37kmで吉田を抜いたI.ハッサン(29、ジブチ)が2時間05分20秒の大会新記録で優勝した。日本人トップの5位には平林清澄(23、ロジスティード)が、2時間06分14秒の自己新記録で入った。
■平林の強さは30kmからのペースアップ
平林が“マラソンの強さ”を2年ぶりにアピールした。30kmを過ぎてハッサンが集団から抜け出すと、平林も間もなくそれを追い始め、32km付近ではハッサンとともに吉田を追う展開に。30kmまでの5km毎は14分49〜55秒のイーブンペースで、集団の中で存在感を消していた。だが35kmまでは14分40秒にペースアップし、他の日本選手を大きく引き離した。
「30km過ぎの折り返しで響君との差が、まだ1分近くありました。35kmまで待ってから行くつもりでしたが、もう行かないと追いつかない。脚も持つかもしれないと思い、迷いましたが行くことにしました。しかしハッサン選手に追いつくところで脚を使ってしまいました(力を使ってしまった、の意味)」
36km過ぎでハッサンに引き離され、最後は5位まで落ちたこともあり、外国勢に敗れた反省を強調した話し方になった。
だが平林も37km過ぎには吉田を抜き去り日本人1位でフィニッシュ。2年前のこの大会に初マラソンで優勝(2時間06分18秒=当時初マラソン日本最高)したときも、コースで唯一起伏がある30〜35kmを14分37秒で走破した。気象条件も違うので単純比較はできないが、30km以降の勝負どころでペースを上げられる力が、平林のマラソンでの強さと言っていいだろう。
日本人トップの平林清澄が“冬眠”から醒めるプロセスに東京世界陸上 世界へ再挑戦するスタートラインに【大阪マラソン】


