引用元:毎日新聞
◇箱根駅伝復路(3日)
◇総合5位=中央大(10時間44分31秒)
30年ぶりの総合優勝を目指した中央大は総合5位に終わった。藤原正和監督が「10年(監督を)やってきて、一番いい選手をそろえられた」と自信を持って臨んだが、青山学院大と6分57秒の大差がついた。頂点までの距離は遠かった。
復路は青学大と1分36秒差の3位でスタート。8区まで3位を死守し、9区の吉居駿恭選手にたすきをつないだ。
吉居選手は前回1区で区間賞を取った走力に加え、主将として「箱根駅伝で総合優勝する」という意識をチームに浸透させてきた大黒柱だ。
逆転を期待された吉居選手だが、区間8位の走りで青学大との差を広げられるばかりか、後続に追い上げられた。結果、最終10区で二つ順位を落とした。
区間配置の背景にはアクシデントがあった。
吉居選手が大会直前に足を痛めたため、負担を減らそうと9区に回したのだ。藤原監督は「向いていない区間であることは間違いない。前後も空いていて、自分自身を鼓舞しづらかったかもしれない」とかばった。
吉居選手の兄・大和選手(現トヨタ自動車)らを擁し、同じく優勝候補として臨んだ2年前も13位だった。そこから2年間、藤原監督は「勢いだけでは優勝に届かない」と感じ、チームの底上げを図ってきた。今大会、1万メートルでエントリー選手の上位10人の平均タイムは27分台でトップ。「最速」のチームを作り上げた。
しかし、ライバルの壁は高かった。藤原監督は「本気で1年間チャレンジして、見事にはね返された」と完敗を認めた。
速さだけでなく、何を身に付ければ勝てるのか。藤原監督の頭の中には、いくつもの課題が浮かんでいる。「トライ・アンド・エラーを繰り返していく」と再出発へ思いをはせた。【円谷美晶】


