引用元:スポニチアネックス
◇第102回東京箱根間往復大学駅伝・往路(2026年1月2日 東京・大手町~箱根・芦ノ湖=5区間107・5キロ)
小田原中継所をトップでつないだ中大伝統の深紅のたすきは、5区ゴール地点の芦ノ湖では3位まで順位を下げた。01年以来、25年ぶりの往路優勝はならず。それでも藤原正和監督(44)の表情に悲愴(ひそう)感はない。むしろ、復路での逆襲への自信がにじんでいた。
「10区間で戦うことは、ぶらさずにやっていく。後半でどの大学さんも手薄になってくるところで、大エースを投入しますから」
前回1区区間賞のエース吉居駿恭(4年)を復路に温存。それでも、1区藤田大智(3年)が区間2位の力走を見せ、3区本間颯(3年)は区間賞の快走で順位をトップに押し上げるなど、選手層の厚さを示した。5区で青学大・黒田にかわされたことについては、指揮官も「強かった。ほれぼれした」と白旗。ただ、首位との差は1分36秒。「1分半の差でとどめてくれた」と逆転可能な位置での折り返しだ。
30年ぶり最多15度目の総合優勝を狙う伝統校。昨夏の合宿では例年以上の走り込みを敢行した。その疲労が抜けず、10月の出雲駅伝で10位に沈んだのは、徹底した強化の裏返し。選手によっては1キロあたり約10秒ペースが上がった。チームで掲げた今季のテーマは「箱根一本」。全てはこの舞台のためだ。「応援してくれる人への一番の恩返しになる」。吉居の言葉に、その覚悟が凝縮された。
今年は藤原監督にとっては、就任10年目の節目でもある。「総合優勝を見据えて、全員で1年かけてやってきた。その執念を見せる」。勝負の舞台は大手町。深紅のたすきが一番に駆け抜ける。


