〝シン・山の神〟爆誕!! 青学大5区・黒田朝日、驚異の区間新で往路3連覇「すごくホッとしています」 堂々の宣言「俺が〝シン・山の神〟だ!!」

〝シン・山の神〟爆誕!! 青学大5区・黒田朝日、驚異の区間新で往路3連覇「すごくホッとしています」 堂々の宣言「俺が〝シン・山の神〟だ!!」

第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(2日、5区間、往路107.5キロ)〝シン・山の神〟の誕生だ!! 青学大が5時間18分8秒の大会新記録で3年連続8度目の往路優勝。1区は区間16位と大きく出遅れたが、当日変更で山上りの5区にエントリーされたエースの黒田朝日主将(4年)が1時間7分16秒の激走。前回大会で青学大OBの若林宏樹が作った区間記録を1分55秒も更新した。3日の復路で史上初の同一大学2度目の3連覇が懸かる。2位は5時間18分26秒で早大、3位は5時間19分44秒の中大が入った。

「俺が〝シン・山の神〟だ!!」。3年連続の往路優勝後に、ゴール近くで開かれた青学大の報告会。5区を驚異の1時間7分16秒で走り切った黒田は、応援団や仲間が見つめる中で叫んだ。

「ちゃんと自分の力を出せれば、(1時間)7分台を狙えると思っていました。往路優勝できて、すごくホッとしています」

チームの大ピンチをエースが救った。1区にエントリーされていた荒巻朋熙(4年)が昨年12月31日に胃腸炎を発症。急きょ、当日変更で4区から1区に変更された小河原陽琉(2年)が区間16位と出遅れた。初の山上りとなった主将は、首位の中大と3分24秒差の5位でたすきを渡された。

「正直、トップは厳しいと思っていた」と黒田。しかし、スタート直後に城西大を置き去りにしたのを皮切りに13・6キロ地点までに3校を抜いて2位に浮上した。「12キロの小涌園を過ぎてからが勝負と思っていた」と過酷な上り坂でグングンと加速。トップに立っていた早大・工藤慎作(3年)の背中が近づいてくると、19・25キロ地点で逆転し、そのまま芦ノ湖のゴールまで駆け抜けた。

岡山市出身。強豪青学大で才能が開花した。初の山上りに向けて原晋監督と設定した目標タイムは1時間7分50秒。3大会連続で5区を走り、前回大会で1時間9分11秒の区間記録を作った〝若の神〟こと若林宏樹の映像を何度も見て山道を走るイメージを膨らませた。1日夜には若林に電話で5区出走を報告。「もうアドバイスは何もない。自分の走りをしてくれ」と先輩に背中を押され、区間新記録を打ち立てた。

「実は彼は1年生から(山上りの)準備はしていた。どのタイミングで走らせるかというと4年目になった」と原監督。若林がいたため、2、3年時は2区に起用してきたが、前傾姿勢で走り、無酸素状態から立て直す能力を持つ黒田の適性を見抜いていた。ただ、その走りは百戦錬磨の指揮官の想像を上回り、「箱根駅伝史上最強のランナーだな」と絶賛した。