〝ドラマ〟は最後に待っていた。第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日に行われ、青学大が5時間18分8秒の大会新記録で3年連続8度目の往路優勝を飾った。早大が2位、中大が3位、出雲駅伝覇者の国学院大が4位だった。青学大は1区で16位と出遅れるも、5区に起用された主将兼エースの黒田朝日(4年)が区間記録を2分近く更新する1時間7分16秒をマーク。奇跡の逆転劇で史上初となる2度目の総合3連覇に王手を懸けた。
新たな山の神が誕生した。5区の出走は初めてだったが、黒田は「1年目から準備していた区間なので、もちろん適性はあると思っていた」。5位でタスキを受けると、みるみると順位を上げる。13・6キロ地点で2位に浮上。その後は早大の〝山の名探偵〟工藤慎作(3年)を追いかけ、19・2キロ付近でひっくり返した。
小田原中継所では首位と3分24秒差で黒田がスタートを切った。原晋監督は「3分半でギリギリゴール付近で(競る)と思っていたので、理想としては2分以内で山決戦に挑みたかった」と苦笑い。ただ、この日の黒田にとっては射程圏内だった。原監督は「どの駅伝でも確実に120%の走りをしてくれる。箱根駅伝の史上一番のランナーだと思う」と絶賛。4区で区間3位だった平松享祐(3年)は「想定以上の化け物だった」と目を丸くした。
かねて原監督は黒田の5区起用を検討。最終的に決めたのは12月末だったという。黒田は「本当にどこの区間でも良かった」と一報を受けても冷静沈着。レース終盤は「記憶がないくらい追い込んだ」と珍しく表情が崩れる場面もあった。それでも、チームの大黒柱として「最後は無我夢中だったけど、ここまで来たら最後優勝して終わろうと思って絞り出した」と強い信念を持ち続けた。
最高の形で往路を終えた。しかし、まだ3日の復路がある。「箱根駅伝は今日で終わったわけじゃない。残りの5人に託して明日を迎えたい」と黒田。頂の景色をよく知る王者に気の緩みはない。
【箱根駅伝】青学大が大逆転の往路優勝 エース黒田朝日が初の5区山上りで驚異の激走
引用元:東スポWEB

