【箱根駅伝 5強のキーマン(1)】第102回東京箱根間往復大学駅伝は来年1月2日に往路、3日に復路が行われる。今年度は10月の出雲駅伝を国学院大が、11月の全日本大学駅伝は駒大が制し、箱根路は例年以上の混戦模様となっている。前評判は「5強」で、各校の有力選手たちを紹介する。第1回はタレントがそろう中大の吉居駿恭(4年)を取り上げる。
“史上最速軍団”が30年ぶり史上最多15度目の総合優勝を狙う。今大会のエントリー上位10人の1万メートル平均タイムは、大会史上初の27分台に突入。歴代最強チームを率いる吉居主将は「最後の箱根で優勝して卒業できるように」と集大成への決意を込めた。
吉居は1年時から主力として活躍。2年時に7区、3年時に1区で2年連続区間賞を獲得した。今大会では藤原正和監督から7区起用を示唆されているが、希望の区間は明かさず。「与えられた区間で区間賞。先頭でたすきを渡す」と3年連続区間賞でエースの役割を果たすつもりだ。
昨年11月の全日本大学駅伝では12位に低迷。「応援してくれる方々に恩返しするには箱根で優勝するしかない」と奮起した。その後、自ら立候補して主将に就任。チーム内で積極的に「優勝したい」と口に出して士気を高めてきた。藤原監督は「人前で引っ張るタイプではなかったけど、発する言葉に力強さが出てきた。立場が人をつくる」と1年間の成長を評価した。
チームで決めた今季の方針は「箱根一本」。照準を絞り、夏合宿では例年以上の距離を走り込んで強化してきた。その疲労が抜けず10月の出雲駅伝では10位に沈んだが、全ては箱根のため。11月の全日本大学駅伝で2位に入り“本番”へ弾みをつけた。
吉居の兄・大和(現トヨタ自動車)も1年時から活躍したが、4年時の24年大会は優勝候補に挙げられながら13位。直前に体調不良者続出のアクシデントがあり、優勝の難しさを痛感した。「兄が中大を盛り上げてくれた。そこに感謝してこのチームで勝ちたい」。兄が果たせなかった悲願の優勝へ、思いも背負って箱根路を駆ける。
◇吉居 駿恭(よしい・しゅんすけ)2003年(平15)4月8日生まれ、愛知県田原市出身の22歳。小5から競技を始め、田原東部中3年時に1500メートルで全中優勝。宮城・仙台育英高で全国高校駅伝3年連続出場。箱根駅伝は1年時に4区5位、2年時に7区区間賞、3年時に1区区間賞。1万メートルの自己ベストは27分44秒48。身長1メートル68。
【駅伝】中大・吉居駿恭 最速軍団主将の恩返しは「箱根で優勝するしかない」
引用元:スポニチアネックス


