警視庁の陸上競技部(通称・駅伝部)が今月7日に東京・青梅市などで開かれた「第87回奥多摩渓谷駅伝競走大会」で10年ぶりの優勝に輝いた。「東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)」出場者も在籍するなど、年々力をつける同部は、元日恒例の「全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)」の出場を目標に日々の練習に励んでいる。
■区間新記録も達成
駅伝部の歴史は古い。昭和23年に警視庁陸上競技部として発足し、現在は23~38歳の男性警察官14人が所属する。警察署や機動隊などから陸上経験のある警察官が選抜されるという。大学時代に箱根駅伝に出場していたという実績のある選手もいる。
駅伝部監督の松田憲彦警部補もかつては駅伝部の選手として活躍し、昨年、監督に就任した。選手らは業務の合間を縫って、東京・東大和市にあるグラウンドや多摩川の河川敷などで練習を重ね、多い時では1日に30~40キロも走るという。
松田さんは「コミュニケーションを重視しながら、それぞれの能力に合わせながらできる練習をしている」と話す。
7日に開かれた第87回奥多摩渓谷駅伝競走大会は、昭和11年に始まった歴史の古い駅伝大会だ。今回は一般の部に130チーム以上が参加し、青梅市役所前をスタートし、JR奥多摩駅前(奥多摩町)で折り返し、青梅市役所に戻る6区間44・8キロで競った。
警視庁駅伝部は、1、4、5、6区で区間賞、5区では区間新記録を達成し、10年ぶりの優勝をつかんだ。昨年は1秒差で準優勝だったため、「負けた悔しさをバネに練習してきた。かなり意義のある優勝だった」と松田さん。
■所属対抗の大会も
駅伝部以外にも、警視庁では毎年、所属対抗の駅伝大会を開催している。今年で75回目を迎えた。体力向上や犯人の追跡など、走ることは警察官にとって欠かせない能力の一つだ。
松田さんは「たすきをつなぐ一体感や、あきらめずに前を追っていくことは警察業務にも役立っている」と話す。
警視庁では、駅伝部を引退した後も、培った体力を生かせる現場があるのも魅力だという。松田さんは学生などに対し、「ぜひ陸上経験を警視庁で生かしてほしい」と採用への応募を呼びかける。
「あきらめずに追う」警視庁駅伝部が奥多摩渓谷駅伝で10年ぶり優勝 目指せニューイヤー
引用元:産経新聞


