厚かった関東、関西の壁 全日本駅伝に挑んだ岐阜協立大、今後に期待

引用元:朝日新聞
厚かった関東、関西の壁 全日本駅伝に挑んだ岐阜協立大、今後に期待

 11月2日にあった第57回全日本大学駅伝対校選手権大会(など主催、長谷工グループ特別協賛)。4大会ぶり5回目の出場の岐阜協立大(大垣市)は、健闘したものの21位だった。来年のシード枠を増枠できる17位以内が目標だったが、上位を占めた関東と関西のチームの壁は高かった。

 そんな中、アンカー(8区)を務めた中嶋希選手(3年)の走りが光った。区間14位の成績で、順位を一つ上げた。「この走りは大きな自信になった。来年は4年で最後の大会。6月の全日本の予選会では、ひと枠しかない東海地区1位となり、連続出場を果たしたい」と話す。

 6区を走った主将(当時)の長瀬大起選手(4年)は「初めて全日本の舞台で走ることができ、夢のようだった。応援もすごくて、最高の舞台と感じた」と振り返った。

 大会前の取材時、高校、大学で活躍し名ランナーとして知られる揖斐祐治監督が選手一人ひとりと頻繁にやりとりをする姿が印象的だった。

 そのことを尋ねると、長瀬選手は「練習メニューを個々の選手が主体的に考えて、そのうえで監督のアドバイスをもらう形になり、選手の自主性が生まれた」と説明してくれた。揖斐監督は「数年前から学生の気質の変化を感じ、試行錯誤してきた。個々の実力に合わせた練習メニューで、選手の意向を尊重しながら力を伸ばす方式を取り入れて、成果が出てきた。チームの雰囲気もよくなった」と話していた。

 選手に取材をする中で「関東の大学へ行っていたら、全日本駅伝の出場メンバーに入れなかったと思う。やりがいがある」「大所帯ではないが、チームの一体感が素晴らしい」といった声を聞いた。

 全日本駅伝に向け、岐阜協立大は来年、改めて東海地区の予選会に挑む。全国の舞台に向けて地道に努力する選手たちを取材し、次こそ関東や関西のチームに負けない活躍を期待したいと思った。(連勝一郎)