全国高校駅伝 大阪勢が奮闘、女子はダブル入賞、男子も15位

引用元:朝日新聞

 京都市のたけびしスタジアム京都発着のコースで21日に行われた全国高校駅伝で、大阪勢が奮闘した。女子の大阪薫英女学院が2位、東大阪大敬愛が7位となり、ともに入賞を果たした。男子の興国も初出場ながら15位に入った。

     ◇

 9年ぶりの優勝は果たせなかったが、大阪薫英女学院が快走を見せた。大会2連覇の長野東に最後まで食らいつき、昨年を一つ上回る2位でフィニッシュ。11月の大阪予選会で出したばかりの大阪高校最高記録を10秒更新する1時間7分3秒をマークした。

 勢いをつけたのは、3年生で唯一走った2区の河村璃央主将だ。10位でたすきを受けると、得意の下り坂で加速し、8人を抜いて2位に浮上した。自身初めて区間賞を獲得。「過去2年は最初に突っ込みすぎてしまい、最後に失速したが、今年は落ち着いて走ることを意識した」と笑顔で振り返った。

 河村主将の好走に下級生も続いた。4区の田谷玲選手、最終5区の福本真生選手(ともに2年)は、区間2位の走りでレースを盛り上げた。

 ただ、目標はやはり優勝。田谷選手は涙を浮かべて「めっちゃ悔しい。メンバーから外れた3年生の分もと思っていた。もっと練習をして強くなりたい」

 「長野東がすごすぎた。あれだけ走られたらどうしようもない」。安田功監督はさばさばした表情だった。「チームとして成長はしている。来年もまた挑戦者です」と3度目の優勝に向け意欲を新たにしていた。(渋谷正章)

     ◇

 800メートルの日本記録を持つ主将の久保凛選手(3年)らトラック競技の中距離の選手たちで3年連続出場を果たした東大阪大敬愛は7位でフィニッシュ。昨年の6位から順位は一つ落としたが、タイムは1時間8分24秒と18秒伸ばした。

 敬愛は1区の長谷川結都選手(2年)が18位と粘り、2区の久保選手が区間3位の力走で順位を一気に9位へ上げた。3区の谷内七海選手(1年)が入賞圏内の7位まで順位を押し上げると、4区、5区とそのまま順位をキープしてたすきをつないだ。

 2年連続の区間賞を逃した久保選手は「納得がいかない走りでした」と悔しさをのぞかせた。だが、主将としてチームを率いた1年間については「後輩がしっかりついてきてくれて、3年生として、キャプテンとしての仕事ができたかなと思います」と振り返った。

 野口雅嗣監督は「このコンディションの中でそれぞれの1区から5区までの選手が全力で自分の力を出し切った最高のレースだったと思います」と、雨中のレースで持ち味を発揮した選手たちをねぎらった。(山岸達雄)

     ◇

 初出場の興国がのびのびと走った。6区の桜井絢太選手(2年)が区間7位の好走で17位に順位を上げると、最終7区の東海斗選手(1年)はトラックに入ってからも1人を抜き、15位でフィニッシュ。従来の大阪高校最高記録を1分以上更新する2時間4分32秒をマークした。鈴木直監督は「この舞台に出られるだけで夢のようだが、想像以上の走りをしてくれた」と満面の笑みだった。