【箱根駅伝2026】強い駒澤大は帰ってきたのか? 藤田敦史監督が感じる自信は全日本大学駅伝で確信に変わった

【箱根駅伝2026】強い駒澤大は帰ってきたのか? 藤田敦史監督が感じる自信は全日本大学駅伝で確信に変わった

駒澤大・藤田敦史監督インタビュー 前編

 前回の箱根駅伝、駒澤大は青学大に及ばず2位という結果だった。だが、そのチームからはエース・篠原倖太朗が抜けただけで、今季は戦力を維持し、「強い駒澤大が復活か」と期待されている。しかし出雲駅伝では、まさかの5位という予想外の三大駅伝のスタートとなった。

 続く2戦目の全日本大学駅伝は、1区から機能して序盤は先頭集団でレースを進め、勝負をかけた5区で伊藤蒼唯(4年)が区間新の快走を見せて、想定どおりの勝利を果たした。

 そんなレースの手応えと、そこから得た箱根駅伝への戦略を藤田敦史監督に聞く。

――全日本大学駅伝は狙いどおりのレースでしたが、出雲駅伝と2大会を終えて手応えはいかがですか?

藤田 出雲は優勝を目指して5位という結果だったので、チームとしては非常に不本意な成績というか、非常にショックではありました。ただ、今年の戦力を考えると、外す区間を作らなければ全日本では間違いなく優勝を狙えるチームだということもわかりました。全日本に向けては、各区間5位以内を目標に掲げ、優勝を目指そう話をしていました。実際に一番悪くても区間5位という結果でまとめることができ、選手たちも「このレースができれば駒澤は強い」というのが再認識できたようです。

――5区の山川拓馬選手(4年)も、「出雲の結果を見れば、駒澤は6区間中4区間で2位になっているので、『チームとして弱いはずはない』とみんなで話した」と言っていましたが、実際そのとおりでしたね。

藤田 取り組んでいる方向性は、間違っていないんだと自信になりました。

――出雲の3区で順位を落とした桑田駿介選手(2年)は、全日本で使わなかったのはどういった意図がありましたか?

藤田  練習ではパーフェクトな状態だったので出雲で3区に起用しました。レース展開も早稲田大のすぐうしろという、非常にいいところで走らせてもらいましたが、それでもいい走りができませんでした。このままではダメだと思い、一度メンバーから外れて客観的に自分の走りを見直すことをさせました。

 メンバーから外す時は本人と「練習はできているから、使えないわけではない」と話しました。ただ、全日本に出て走れたとしても、出雲のマイナスからゼロに戻るだけで、箱根に向けてはプラスがない。それにもし、全日本で使って走れないとなるとマイナスが積み重なることも心配でした。上尾ハーフマラソンで復活してくれたら、箱根に向けてはプラスに転じると思います(実際に上尾ハーフでは2位と好成績を残した)。

 私も駒澤大の監督を務めて3年目になりますが、出雲と全日本を目一杯取り組んでからの箱根ではなく、出雲と全日本で箱根に向けてプラスアルファを出せるかが重要だと、青学大の原晋監督のマネージメントを見て、参考にした部分もあります。桑田にも外すということを伝えて納得してもらいましたし、それで全日本を勝てたというのは、駒澤にとって非常に大きなプラスになったと思います。 

――全日本では7区の佐藤圭汰選手(4年)と8区の山川拓馬選手(4年)も余裕を持った走りで終えられたことも箱根に向けてプラスになりますね。

藤田 もし、追う展開だったらケガ明けでまだ練習が積めていない圭汰も、山川も勝つために無理をしたと思います。ただ、6区までアドバンテージがあったので、余裕を持った走りができました。そのおかげで疲労もなく次に向けてすぐに始動できることはありがたかったです。箱根に向けては本当にプラスが増えたなという印象です。