【陸上】ドルーリー朱瑛里 米ワシントン大進学の大きな利点…人気選手が避けられぬ国内拠点の〝弊害〟

引用元:東スポWEB
【陸上】ドルーリー朱瑛里 米ワシントン大進学の大きな利点…人気選手が避けられぬ国内拠点の〝弊害〟

 大いにメリットあり――。陸上女子中長距離で来秋から米ワシントン大に進学するドルーリー朱瑛里(岡山・津山高3年)が1日、都内で取材に応じ「言語や文化が違う環境の中でどんな選手になれるか楽しみ」と海外挑戦への思いを語った。中学3年時の都道府県対抗女子駅伝で脚光を浴びたランナーは、高校時代に貧血などに悩まされながらも、食事面や練習内容を改善して復調傾向。世界の舞台を見据えての決断はプラスに働きそうだ。

 日本陸連による次世代の競技者育成プログラム「ダイヤモンドアスリート」認定式に出席したドルーリーは、壇上のスピーチで「来年からワシントン大学に進学します」と明言。その上で「世界で活躍する選手になるだけではなく、人として応援していただける選手になれるよう、これから全力で競技をしていきたい。世界と戦うために、これから自分の競技に全力で取り組み、日本から世界へ一歩ずつ挑戦していけたら」と瞳を潤ませながら決意を口にした。

 ワシントン大は中距離種目で全米トップクラスの実力を誇る名門。10月には渡米し、施設などを見学した。「いろんな施設がすごくきれいで、インドアトラック、アウトドアトラック、ジムなど、全ての環境が整っているのが決め手の一つで、コーチが生徒思いですごい熱心なところにも引かれた」と好印象を抱いた様子。将来的な五輪出場とセカンドキャリアの両方を見据えた上で「自分の可能性を最大限に発揮できる場所」と言い切った。

 自らハイレベルな環境に飛び込む道を選んだのは「世界で戦うこと」を意識しているから。来秋以降は海外の実力者たちと鍛錬を積むことになるが、米国留学は懸念点の解消にもつながる。

 ドルーリーと同様に学生時代から注目を浴びてきたあるランナーは、大学時代に一部の過激ファンによるつきまとい行為に悩まされていたという。陸上関係者は「例えば駅伝のレースが終わった後にサイン攻めにあったり、車両に乗り込もうとしてまでサインを求めてくる人もいた。他にもウオーミングアップをしている時の様子を勝手に撮影されて、SNSなどに投稿されていた」と証言。他選手と同じような大学生活を送ることが難しくなり、サインの一部自粛など、さまざまな対策を講じる事態にまで発展した。

 中学時代から注目を集めるドルーリーも、日本の大学に進学した場合は似たような境遇に置かれる可能性もあった。ただ、異国の地であれば心配は無用だ。「五輪の舞台や世界でただ活躍するだけじゃなくて、長い間活躍できるような選手になりたい」。夢の実現に向けて、新たなスタートを切る。