勝負の3年目、その名のとおり〝翼〟を羽ばたかせる。北海道函館市出身の浅井翼(25、埼玉)は133期として2023年11月にデビュー。中学卒業から陸上自衛隊高等工科学校へ入り、8年のキャリアを経てボートレーサーへの門を叩いた。
「きっかけは自衛隊時代にコロナ禍で外出自粛の期間だったので、そのときにボートレースを知って先輩から『お前、向いているんじゃね?』と言われてレーサーを目指しました」
ボートレース場がない北海道の出身だが、人生とは分からないもの。ふとしたきっかけから道産子レーサーが誕生した。養成所への試験は1回でパス。自衛隊出身といえば原田幸哉(長崎)、赤岩善生(愛知)、片岡雅裕(香川)といった現役SGレーサーらが顔をそろえており、鍛え抜かれた強メンタルが生かされていることは明らかだ。
選手生活2年がたち、これまでを振り返ると「人生で一番楽しい時間を過ごさせてもらっています。レースをすることもそうだし、師匠はいないけど先輩や周りの人たちと関わって話すこともすごく楽しい」と満面の笑みで答えてくれた。
ただ、デビューから通算9勝で来年1月から適用の新勝率は2・63にとどまっている現状も課題となる。「勝率もですが、事故が多い。あとはもっとレースをして場数を踏まないといけない」
ルーキーとしては当然だが、たった1日の追加斡旋にも積極的に参加している。休日が削られても1走でも多く実戦に参加して経験値を高める姿勢は、今後に役立つに違いない。
「埼玉支部にきて本当によかったと思っています。いまの目標はトップルーキーになること。桐生(順平)さん、佐藤(翼)さんはもちろんルーキー世代では飛田(江己)さんなど世代の層が厚いですからね」
ほかにも埼玉支部には尾上雅也、畑田汰一、松本純平、佐藤航、砂長知輝、中野希一ら成長中の若手がずらり。未来のトップルーキーを目指す戦いは、まだ始まったばかりだ。(西脇和哉)
【目指せトップレーサー】自衛隊出身の道産子レーサー浅井翼「人生で一番楽しい時間」
引用元:サンケイスポーツ


