引用元:47NEWS
9月に東京で開かれた世界陸上。男子110メートル障害の村竹ラシッド(JAL)は昨夏のパリ五輪に続く5位だった。銅メダルまでのタイム差は0秒06まで半減したが、テレビインタビューでは「何が足りなかったんだろう」「今まで何が間違っていたんだろう」と涙が止まらなかった。
村竹はじめ、日本が長年世界と戦うのに苦戦してきた男子トラック種目の入賞が、大会の高揚感を高めたのは間違いない。23歳の村竹は大会後、何を思い、どんな答えを導き出したのだろうか。(聞き手 共同通信・山本駿)
▽決勝は体の軸がぶれぶれ
村竹は、大会後の日々をどう過ごしたのか。
「終わって数日間は無力感が一番強かった。その後はもう終わったことで、うだうだ言っていてもしょうがないなとは思っていたが、今でもふとした瞬間に毎日決勝を思い出す。あれだけ泣いたのも初めてだったし、とにかく悔しかった。振り返ってみて、足りなかったと思うのは時間と経験値じゃないか」
パリ五輪後はメダルだけを見据えて猛練習し、今季は自身の初戦から最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)で戦うなど、海外レースに多く参戦した。8月には日本勢初の12秒台となる12秒92の日本新記録を出し、着々と階段を上がってきたように見えた。しかし…。

