帝京大の楠岡由浩が1万Mで今季日本人学生最高の27分52秒09 「箱根駅伝は2区でも5区でも準備します」

引用元:スポーツ報知
帝京大の楠岡由浩が1万Mで今季日本人学生最高の27分52秒09 「箱根駅伝は2区でも5区でも準備します」

 日体大学長距離競技会兼ニッタイダイ・チャレンジ・ゲームズが15日、横浜市の日体大横浜健志台キャンパス陸上競技場で行われ、男子1万メートルで帝京大の楠岡由浩(3年)が今季日本人学生最高の27分52秒09で日本人トップの6位と好走した。昨年、山中博生(現大阪ガス)がマークした28分4秒54の帝京大記録を更新し、日本人学生歴代でも22位の好タイム。「きょうは故障に気をつけて力を出し切らないように走った中で目標の27分台を出せました」と楠岡は帝京大初の27分台突入の快挙にも冷静に話した。

 楠岡は、学生3大駅伝第2戦の全日本大学駅伝(11月2日)では2区(11・1キロ)で、駒大の佐藤圭汰(現4年)が2年前にマークした31分1秒の区間タイ記録で区間賞。10人をごぼう抜きして駅伝力も発揮していた。前回の箱根駅伝は山上りの5区に挑み、区間17位と苦戦した。今回の箱根駅伝では、終盤に「戸塚の壁」と呼ばれる急な上り坂がある2区出陣の可能性もある。「上り坂は苦手ではありません。最後の上り坂に対応したい。チームのために、2区でも5区でも準備します」と冷静な表情のまま熱い思いを明かした。

 今季初戦の出雲駅伝は国学院大が快勝し、同2戦の全日本大学駅伝は駒大が完勝した。昨季の箱根駅伝は青学大が大会新記録で圧勝。直近の3大駅伝を制した3校と、スピードを生かした爆発力がある中大が第102回箱根駅伝の有力な優勝候補に挙がる。さらにエース山口智規(4年)、「山の名探偵」工藤慎作(3年)、スーパールーキーの鈴木琉胤(るい)を擁する早大を含めて「4強」あるいは「5強」と言われる。

 帝京大の中野孝行監督(62)は「5強崩しとは5位に入ればいい、ではダメなんだ。その5強は優勝を目指している。我々の優勝を目指す取り組みをしていこう。『やるか、やらないか』ではない。『やるか、もっとやるか』だ」と選手に呼びかけた。駅伝巧者の帝京大は、楠岡由浩という切り札が台頭し、ダークホース以上の存在になりつつある。