第45回読売犬山ハーフマラソンが来年2月22日に開催される。大会は1979年に始まり、これまでに延べ21万5264人が、国宝・犬山城、木曽川を望むコースを駆け抜けた。アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきさん(47)(岩谷産業陸上部アドバイザー)もその一人。「犬山はマラソンランナーとしての出発点」。数々の栄光に輝いた野口さんにとって、犬山ハーフマラソンは今も特別な大会となっている。
《野口さんが犬山ハーフを走ったのは1999年の第21回大会。1時間10分16秒の大会新記録で制した》
トラックの1万メートル、ロードの10キロは経験していましたが、ハーフマラソンは犬山が初めてでした。練習で、距離が長くなった方がいいリズムで走れていると言われ、監督は「機会があればハーフを走らせてみよう」と考えていたようです。練習の延長のような気持ちで、タイムは求めていませんでした。
《犬山を走った頃は、厳しい状況に置かれていた》
高校(三重・宇治山田商高)を卒業後に入社した実業団を退社して4か月後でした。次の所属先が決まらず、雇用保険を受けながら、一緒に退社したチームメートらと「チーム・ハローワーク」と言いながら練習していました。犬山を走ってから間もなく次の所属先が決まりましたが、犬山を走ったことを含め、あの4か月間は貴重な時間でした。厳しい環境だったからこそ、走ることへの「プロ意識」が芽生えたと思っています。
《犬山ハーフをきっかけに、マラソンランナーとして成長していった》
犬山で結果を出したことが、その後の世界ハーフ(1999年、銀メダル)、パリ世界陸上(2003年、同)、アテネ五輪(04年、金メダル)、さらには当時の日本最高記録2時間19分12秒(05年ベルリンマラソン)につながっていった。そういう意味で、犬山は私にとって特別なマラソンで、木曽川沿いの風を受けながら、犬山城の天守閣を目指してゴールに向かったことを思い出します。
《野口さんと同じように犬山で初めてマラソンに挑むランナーも多い》
無理はしないで、自分のペースで走ることが一番です。練習はウォーキングから始め、慣れてきたらジョグで距離を伸ばしていく。走った距離やペース、心拍数が分かるスポーツウォッチを活用するのもいいと思います。「きついな」と感じた時は景色を楽しむようにすれば、きつさも半減すると思う。
ただ、シューズは必ず試し履きをして、つま先の余裕や甲の幅などを確認してください。同じサイズでも、メーカーによって違いますから。最近は市民ランナーでも厚底シューズを履く方が多くなっていますが、特に女性は筋力をつけないとケガにつながる恐れがあります。
《野口さんは今も各地の市民マラソンを走っている》
ランニングはシューズさえあれば、いつでもどこでもできる生涯スポーツ。自己記録を更新すれば達成感も得られるし、大勢で走れば、一人で走るよりも頑張れる。私はゴールした後のビールを楽しみに走っています。犬山ハーフに参加されるみなさんも走った後、自分にご褒美をあげてください。マラソンはスタート前からゴールした後まで楽しめるスポーツだと思っています。
読売犬山ハーフマラソン26年2月22日開催…アテネで金、野口みずきさん回顧 初ハーフで快走「出発点」
引用元:読売新聞オンライン

