引用元:時事通信
「山の神」が指導者として確かな一歩を刻んだ。
3日に行われた陸上の東日本実業団対抗駅伝で、神野大地(32)が選手兼任監督を務めるM&Aベストパートナーズが初出場ながら6位に入り、来年1月1日の全日本大会(ニューイヤー駅伝)出場を決めた。今春の本格始動からわずか7カ月。強豪が集まる東日本大会で存在感を放った。
区間配置がはまった。1区の山平怜生が4位と流れをつくり、エースがそろう最長16.4キロの3区で堀尾謙介が区間4位と好走。4区以降の4人も安定した走りを見せ、富士通やホンダに先着した。2023年12月の陸上部発足時に掲げた目標を、1年前倒しで達成。神野は走らなかったが、「想像を超える走りをみんながしてくれた。歴史の第一章がスタートした」と声を弾ませた。
青学大時代に箱根駅伝の山登り5区で活躍し、「3代目・山の神」と称された。昨年、自らケニアに渡って同国選手を勧誘するなど、チームづくりに奔走。チーム全体での練習を多くし、一体感を高めた。メンバーの多くは大学時代に駅伝などで活躍。堀尾は「みんなニューイヤー(駅伝)に行きたい気持ちが強かった。少数精鋭で雰囲気がいい」と語った。
神野は6月に神経疾患による運動障害「ジストニア」の手術を受けた。思い通りには回復せず、最近は全く走れていないというが、選手復帰は「まだ完全に諦めたわけじゃない」と話す。チームは全日本大会で30年に入賞、35年に優勝が目標。「これからもっと高い山を登っていきたい。大きな夢をかなえたい」と力強く宣言した。


