「自分でもできる」箱根駅伝への意識は中学時代 青学・折田壮太選手

引用元:毎日新聞
「自分でもできる」箱根駅伝への意識は中学時代 青学・折田壮太選手

 2年前の「都大路」を沸かせた星が再び輝いた。第102回東京箱根間往復大学駅伝(1月2、3日)で、3年連続9度目の総合優勝を果たした青山学院のアンカー・折田壮太選手(20)=2年。出身地・兵庫県淡路市に帰省したのに合わせ、地元メディアのインタビューに応じた。長距離陸上を始めた中学時代から抱き続けた箱根駅伝への思いについて語った。【入江直樹】

 須磨学園高3年時に出場した2023年全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)では「花の1区」を任されて日本人トップタイ(当時)を記録。チーム歴代最高の4位となる原動力となった。

 大学は原晋監督率いる強豪・青山学院大へ。2年次の前半まで度重なる故障もあり、結果も出せなかったが「出るレースは失敗できないと腹をくくれた」。徐々に調子を上げて箱根のメンバーの座をつかんだ。

 2月下旬、折田選手は市役所に優勝報告に訪れ、中学時代の指導者・正永勝也さん(71)と取材に応じた。「これは初めて(公で)話すんですが――」と前置きして、箱根を意識するようになったきっかけについて口にした。

 中2のとき「箱根の選手たちはどんな速さで走っているのだろう」と疑問に感じた。計算してみると200メートルを36秒前後だった。すぐ学校に行き、トラックで同じペースで走ってみたが2キロが限界だった。

 その時、折田選手は「ワクワクした」という。「残り19キロをこのペースでいける人がおるってことは、自分でもできるのでは」と思ったからだ。「できると思ったら自分の可能性を信じてほしい。中学生に伝えたいし、伝えられる存在であり続けたい」と話す。

 箱根のフィニッシュテープを切る際、右手指で「3」、左で「4」をつくった。交流サイト(SNS)では「かじかんで手が開かなかったのでは」と投稿があったが否定。3連覇の意味に加え「3+4で『星七(せな)』さんです」と前年に急逝した先輩・皆渡星七さん(当時21歳)への思いも込めていたと明かした。

 次の箱根ではレースの流れをつくる序盤、特に力のある選手が集まる1区や、下りが続いて展開が早い3区を熱望する。まずは日本陸上選手権(6月)をはじめとする春~秋のトラックシーズンで結果を残すつもりだ。「(卒業するまで)5連覇で駆け抜けたいですね」