失意の世界陸上から挑戦した大阪国際女子マラソンで開花 矢田みくにが誓う「初心忘れず」

引用元:産経新聞
失意の世界陸上から挑戦した大阪国際女子マラソンで開花 矢田みくにが誓う「初心忘れず」

「第45回大阪国際女子マラソン」(産経新聞社など主催、奥村組協賛)が25日、大阪市東住吉区のヤンマースタジアム長居を発着とする42・195キロで開催された。激戦の末、ステラ・チェサン(29)=ウガンダ=が初優勝し、終盤まで先頭集団でレースを引っ張った日本人トップの矢田みくに(26)=エディオン=は初マラソン最高で日本歴代6位となる2時間19分57秒でゴール。2028年ロサンゼルス五輪は「夢じゃなくて目標です」と目を輝かせた。

「うれしいです。すごく楽しく、(沿道からの)声援のおかげで幸せを感じながら走ることができた」

レース直後のインタビューでそう語った矢田は熊本市出身。高校2年でU20(20歳以下)世界選手権日本代表に選ばれ、3000メートルや5000メートルのトラック競技を得意とした。昨年、世界選手権東京大会に1万メートルで出場したが、20位という不本意な結果に終わった。

「1本、ネジを外したい。やらなきゃだめだ」と気持ちを切り替えての初マラソン挑戦。トラック競技で鍛えたスピードを生かして先頭集団に食らいつき、自分の〝マラソン適性〟を確認するようにレースを引っ張った。

終盤まで、大会2連覇中だったウォルケネシュ・エデサ(33)やベダトゥ・ヒルパ(26)=いずれもエチオピア、優勝したチェサンとデッドヒート。ヤンマースタジアム長居のスクリーンには順位が目まぐるしく入れ替わる様子が中継で映し出され、観衆から何度もどよめきが起こった。

結果は4位だったが、7位までに入った日本人選手3人とともに、ロス五輪の代表選考会として27年秋に開催予定の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を手に入れた。

「今後も初心を忘れずに練習し、オリンピックに向けて頑張っていきたい」と笑顔で語った矢田。沿道からの熱い声援に応えて粘り強く走った浪速路の先に、輝く未来への活路を見いだした。(写真報道局 山田耕一)