大阪国際女子マラソン エディオン・沢柳厚志監督、教え子・矢田みくにを絶賛「高いスピードで押し切っていけるのは彼女のいいところ」

大阪国際女子マラソン エディオン・沢柳厚志監督、教え子・矢田みくにを絶賛「高いスピードで押し切っていけるのは彼女のいいところ」

「第45回大阪国際女子マラソン」(25日、大阪・ヤンマースタジアム長居発着=42.195キロ、サンケイスポーツなど主催、奥村組協賛)矢田みくにを指導するエディオンの沢柳厚志監督(49)が教え子の好走に目を細めた。3年前からマラソン挑戦に向けて言葉をかけ続け、適性を見抜いて初挑戦のレースを成功に導いた。確かな結果を残し、さらなる記録への挑戦プランも口にした。

見込んでいた以上の熱い走りを初マラソンでみせた教え子を、エディオンの沢柳監督がほめちぎった。

「正直、ここまでしっかりと走るとは思ってませんでしたので、本当にすごい選手だと思います」

強豪アフリカ勢と競り合い、粘り強く走った矢田の奮闘を見届け、自身の見立ては間違っていなかったことを再確認した。特に30キロでペースメーカーが外れた直後にライバルたちより前に出てリードをとった積極性には「僕自身の想定にはなかった。矢田らしいな」と目を見張った。

矢田には約3年間かけてマラソン挑戦を勧めてきた。1万メートルで20位に終わった昨年9月の東京世界選手権後に本人から「考えずにやることも大事。もう、やらなきゃだめだと思うんです」と切り出され、大阪国際への出場を後押しした。

じっくり時間をかけてマラソン仕様に仕上げるより、これまでトラックと駅伝でスピード強化してきた矢田の長所を生かせると見込んで、高速コースの浪速路を初マラソンの舞台に選んだ。40キロ走を2本課し「結構普通にいけた。エネルギーも大丈夫。適性ある」と自信をもって送り出した。

「爆発的なスピードはないけれど、高いスピードで押し切っていけるのは彼女のいいところ。トラックでも、きつくなって(相手との差が)離れてからも粘れる選手。そういう走り方をすれば面白い」と適性を見込んだとおり、教え子も一発回答で応えた。

今回の初マラソンには7割ほどの負荷を設定して練習を積んできたが、未定ながら次回マラソンには「8割5分くらいの練習にしたい。彼女の中でイメージできる10割(の練習)もある」とさらなる強化を課す計画。「それができたらMGCのファストパスの記録(日本記録より2分早い2時間16分59秒)も目指したい」と新たなヒロインにかける期待は大きくふくらんだ。(上阪正人)