◇大阪国際女子マラソン(2026年1月25日 大阪・ヤンマースタジアム長居発着42・195キロ)
愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)日本代表選考会を兼ねて行われ、昨年の世界選手権1万メートル代表の矢田みくに(26=エディオン)が初マラソン日本最高の2時間19分57秒をマーク。日本歴代6位の好記録で日本人最上位の4位に入った。矢田を含む4人が来年秋に開催予定の28年ロサンゼルス五輪日本代表選考レース「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」の出場権を獲得。28年のロス五輪へニューヒロイン候補が誕生した。
矢田に「30キロの壁」はなかった。沿道からの声援に笑顔で応え続け、ペースメーカーが外れた30キロ以降も何度もトップに躍り出た。差をつけられても、41キロ手前で力を振り絞り2位に浮上。「凄く楽しかった。きつい中でも幸せを感じながら走ることができた」。アフリカ勢に食らいつき、初マラソン日本最高記録の2時間19分57秒をたたき出した。
昨年の世界選手権東京大会は1万メートル日本代表として出場も20位に終わった。「強くもないのに、強さを偽って競技している感じだった。今でも世界陸上のことを話すと、悔しくて涙が出る」と会見でも声を震わせた。
ただ、それがマラソンに挑戦するきっかけにもなった。「自分に足りないのが“がむしゃらさ”。自分の当たり前を変えたい」と挑戦を決意した。未知の42・195キロを走り抜くために、肩甲骨の中心から腕を振り、脚も股関節から動かすようにフォームを変えた。がむしゃらに練習を続けるうちに「一から強くなりたいっていう気持ちが陸上を始めた時の感覚に似ていた」と振り返った。
27年秋に開催予定の「MGC」出場権を獲得し、28年ロス五輪への道が開いた。「改めてトラックの大事さにも気づいた。同じように力を入れながら、マラソンで出られたらいい」。新ヒロインがロスに向けて大きな一歩を踏み出した。 (松岡 咲季)
◇矢田 みくに(やだ・みくに)1999年(平11)10月29日生まれ、熊本市出身の26歳。地元の力合中から進んだルーテル学院高で才能が開花。2年時に5000メートルで当時高校最高の15分25秒87をマークし、U20陸上世界選手権の日本代表にも選出される。18年にデンソーへ入社し、22年9月にエディオンへ移籍。昨年5月の陸上アジア選手権女子1万メートルで銅メダルに輝き、同年9月の世界選手権(東京)にも出場し、20位だった。1メートル59。
【大阪国際女子マラソン】矢田みくに「凄く楽しかった」初マラソン日本最高2時間19分57秒
引用元:スポニチアネックス


