学生3大駅伝第2戦の全日本大学駅伝(2日、名古屋市熱田神宮西門前スタート~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)で2年ぶり最多17度目の優勝を果たした駒大は3日、第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)3年ぶり制覇へ再始動。前日の深夜に三重・伊勢市から東京・世田谷区の寮に戻った選手たちは、この日の午前中からトレーニングを開始した。
箱根駅伝は23年の第99回大会で総合優勝し、駒大初の学生3大駅伝3冠を達成。ただ24、25年はあと一歩の2位にとどまっている。特殊区間の山は、箱根駅伝制覇へ向けて最重要。特に上りの5区は山川拓馬(4年)しか経験者がいない状況で、藤田敦史監督は来年以降も見据え「チームとして成長できるオーダーを組むことも大切」と冷静に話す。
現在、山候補は「4~5人います」と藤田監督は明かす。特に、自身でも5区を希望する成長株が、坂口雄哉(2年)だ。広島・世羅高出身で2、3年時は全国高校駅伝にも出場した。
駒大1年目の昨年夏はけがで思うように練習が積めなかったが、今年は違う。夏合宿では山川に食らいついて積極的にトレーニング。藤田監督も「すごく意欲的に走っている」と、今季は駅伝メンバー候補として期待していたが、9月中旬に左足を故障。練習再開は出雲駅伝当日の10月13日で、出雲、全日本ともに間に合わず、寮で仲間たちを応援した。「優勝してくれてうれしいですが、それよりも自分が走りたいという気持ちが大きかった」と坂口は淡々と話す。
現在は順調に練習できており、箱根駅伝は「とにかく、絶対に走りたい」と強い気持ちを明かす。希望区間は5区で「平坦でも戦えるようになりたいですけど、自分は山に行きたい。箱根で山を上ることができれば、駒沢大学がもっとおもしろくなるかなって思います」。坂口が5区にマッチすれば、経験者の山川を前半の主要区間に配置することも可能。駒大オーダーの幅は大きく広がる。
同級生の活躍も、坂口に火をつける。谷中晴(2年)、桑田駿介(2年)は1年時から学生3大駅伝に出場。「谷中を見てすごいなっていうのもあるし、桑田がレースでうまくいかない時、桑田にとってはすごく悔しい経験だと思うけど、自分はまずその土俵にも立てていない。すごい悔しいって思います」。来年、層の厚い4年生が抜けるからこそ「自分たちの学年がやらなければいけないし、チームで力を持った選手になりたい」と言葉に力を込めた。
藤田監督も「本当に、気持ちが強い選手。上がってきて欲しい選手です」と期待する注目株。「他の選手と比べて走っていたら、やり過ぎてけがをしてしまうと思うので、自分のペースで練習をしっかり積む。箱根こそは入りたい」と坂口。約2か月、自身のペースで確実にコンディションを合わせていく。
全日本大学駅伝17度目Vの駒大が箱根駅伝制覇へ再始動 期待の山候補・坂口雄哉「絶対に走りたい。自分たちの学年がやらなければ」
引用元:スポーツ報知


