引用元:中国新聞デジタル
宮城初優勝のレールを敷いたのは、1区の鈴木(仙台育英高)だった。超高速レースとなった7キロを19分6秒で駆け抜け、区間記録を25秒と大幅に更新。福島の増子(学法石川高)と一騎打ちは離され、追い付き、追い抜くど根性で粘り勝った。
不安いっぱいだった。世代トップ級の増子、兵庫の新妻遼(西脇工高)、鳥取の本田(鳥取城北高)らが集った1区。調子も良くなかった。「序盤からスピード勝負になる。怖い」。緊張で前日は眠りに入るまで時間がかかったという。
開き直りが奏功した。「つぶれてもいいから飛ばす」。予想通り高速レースとなり、3キロ手前で先頭集団の4人に残った。「早過ぎて笑った」という5キロ通過は13分34秒で、5000メートル自己ベストを12秒も上回った。残り1キロ地点で離されて、苦しい表情を浮かべても頭は冷静。腕を振り続けるため、直前までたすきを取らず、追い抜いて2秒差をつけた。
高校最後の大会で、ジュニアA(高校)優秀選手賞を獲得しても、喜びは控えめ。「増子選手のおかげで1回勝っただけ。大学でも勝てるように」。遠い存在だった世代トップへの道を切り開いた。


