吉田祐也や西山雄介、トップランナーが寄せる大会への思い 全国男子駅伝

吉田祐也や西山雄介、トップランナーが寄せる大会への思い 全国男子駅伝

 マラソンで活躍する社会人トップランナーは安芸路を走る意味を知っている。42・195キロの孤独な闘いはない。かつては先輩に憧れ、後輩の手本となる今、古里への思いをたすきに宿す。何歳になっても原点に戻れる場所が広島にある。だから走る。

 吉田祐也(GMOインターネットグループ)がその一人。2024年福岡国際マラソンで当時、日本歴代3位の2時間5分16秒をマークした28歳は13年ぶりに埼玉からエントリーした。青学大卒業後は伸び悩んでいた時期もあったが、「機会があれば走りたいと思っていた」と声がかかった今回、出場を決めた。

 前回出場時は埼玉・東松山東中3年。2区17位で7人抜きの力走、チーム4位という結果以上に仲間と過ごした時間が財産となっているという。アンカーだった設楽啓太(当時東洋大、現西鉄)らは箱根駅伝のスター選手。「『自分も強くなりたい』と思うきっかけとなった」。25年世界選手権東京大会マラソン代表となり、今月1日の全日本実業団駅伝1区9位で初優勝に貢献。「中高生に勇気や希望を与えたい」と意気込む。

 三重から6年ぶりに参戦する西山雄介(トヨタ自動車)も思いは強い。22年世界選手権オレゴン大会マラソン代表は中学、高校、大学、社会人と計9度、新春の広島を走った。「お世話になった三重県に恩返ししたい気持ちがあった」と出場を決意。昨年12月の福岡国際マラソンで日本人トップの2位となった31歳は「三重県のために少しでもいい走りをし、中高生にいい影響を与えられる時間にしたい」。古里のユニホームに袖を通し、次代へたすきをつなぐ。