「30年破られない」特大新記録の黒田朝日 実は1年生から5区候補 原監督が見抜いた適性とは【箱根駅伝】

引用元:日テレNEWS NNN
「30年破られない」特大新記録の黒田朝日 実は1年生から5区候補 原監督が見抜いた適性とは【箱根駅伝】

◇第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(2日往路、3日復路)

箱根駅伝で史上初2度目の3連覇を達成した青山学院大学。原晋監督は5区で驚異的な区間新記録を出した黒田朝日選手(4年)の上り適性について語りました。

2年連続2区を走ったチームの大黒柱。今年も2区濃厚かと思われましたが、2日の往路、5区起用が発表され、陸上ファンやライバル校からも驚きの声が上がりました。

指揮官は起用理由について1~4区までを担う走力を持った選手がそろったことと説明。「先頭から離れることはない。黒田で2、3分逆転できる」と考えたそうです。

まさにサプライズ起用と見られましたが、そうではないとのこと。黒田選手は、「実は1年生のときから山要員として練習をしてきていたので不安はなかった」と明かします。

直近2大会は1年先輩である区間記録保持者だったOBの若林宏樹さんが5区を担当。原監督は、「1年生のときから先輩の若林がいて、彼が山の適性がある選手だった。2区も後半に権太坂といった上りがある」と、ここ2年の2区起用だったと話しました。

5区は最高点の標高約874メートルまでを一気に駆け上がる20.8キロ。天下の険と呼ばれる箱根駅伝の最大の難所です。

急こう配の坂を驚異的なペースで上る黒田選手は、「平地と上りでフォームを変えることがなく前傾の姿勢で腕を振ることが山にあった走りなのかな」と分析。原監督も「上りだからフォームを変えるのではなく、彼の走りがもともと上りに適している。こういった選手はそういません」とその適性にうなずきました。

8区で区間新記録を出した塩出翔太選手(4年)は、「マネできないですね。夏合宿で山を走る機会もありますが、ついていけない」と証言。9区区間賞の佐藤有一選手(4年)も「リズムが合わない。スタスタとピッチも速くストライドも長く置いて行かれる」と4年間過ごしてきた仲間だからこそのすごさを語りました。

黒田選手は若林さんの区間記録を1分55秒更新。5区は1時間8分台もいませんでしたが、一気に1時間7分16秒と異次元過ぎる記録が誕生しました。

原監督は、「箱根駅伝史上最高の選手でしょうね」と一言。「67分台?10年、20年、30年破られない記録。66分台に近いタイム。ありえないですね」と改めて教え子の偉業に驚きます。黒田選手は「何より大きかったのは4区までの選手が苦しみながらもタスキをつないでくれたこと。平松享祐選手(3年)の快走なんかは自分もやらなきゃとなった。自分一人の力じゃない」と振り返りました。

往路は5区で先頭と3分24秒差の5位から大逆転優勝。復路も先頭を譲らず、総距離217.1キロを駆け抜けました。原監督は、「大学スポーツはやっぱり4年生です。4年生のやる気で変わってくる。それが派手な優勝につながった。1区出遅れから取り返してカバーした。往路、復路、総合と大会記録で記録にも記憶にも残ったんじゃないでしょうか」と総括しました。